直前期始まる!
興心です。共通テスト直前でソワソワしています。模試はこれ以降頑張れば良いという心持ちで受ければよかったですが、共通テストは本番なので結果が全てという試験になります。リラックスして受けるのは難しいですが、万全の用意をして臨んでほしいと願っています。ただ、東大や京大といった難関大学では共通テストの比重はそこまで大きくないので多少の失敗は本番には付き物と思って一科目失敗したぐらいではへこたれず、二日間気持ちをできるだけ穏やかにして取り組んでほしいですね。
共通テストが終わればいよいよ受験直前になります。演習1、演習2、演習数IIICのクラスでは直前演習が始まります。直前演習は90分間で4問の問題に取り組む形式になっていて、受けた直後に採点をして返却をします。また、直前演習の前にはこれまでの受験生たちがどれぐらいの点数を取って志望校に合格していったのかについての資料も配ります。これを眺めるときに、皆の目つきが変わるような気がします(笑)。この資料を一つの目安として高得点を目指してほしいですね。
稲荷塾では毎年京大を受験する高校生が比較的多いので京大の理系数学について少しだけ書いてみることにします。京大の数学は難しいと言われています。しかしながら受験生で既に過去問演習をしている場合はよくよく分かっていることだと思いますが、全ての問題が難問というわけではありません。去年はどの問題もそこそこのレベルでしたが、最近の傾向では6問中4問程度は手頃な問題が並んでいます。こういった問題できっちり得点できれば工学部や農学部、理学部などに合格するには十分どころかお釣りがきます。受験生全員が簡単な問題を全て解ける訳では無いからです。
ただし、ここで重要なのが「解けたつもり」というのが案外危ないということです。僕は理学部を受けましたが、理学部では自己採点(という名の感覚)よりも得点開示では得点が低く出る傾向があるような気がしています。というのも、個人的な見解ですが、採点において部分点を与えるかどうかは加点方式ではなく減点方式で決められている感じがするからです。つまり、答案においてここまで到達していたという部分にはあまり得点が与えられず、答えがあっていても議論にごまかしがあるような場合は減点されていくのでは無いかと考えています。特に議論が厳密であることが要求されるような学部ではその傾向は顕著だと思います。
解答速報で答えがあっていて「解けたつもり」でも本当に得点につながっているかは得点を見るまでは分かりません。これから受験を迎える高校生はぜひ問題演習では自分の答案を見直して減点される要素がないかを1問ずつ確認する練習をしてみてください。その減点されるかどうかの数点が合否に大きく関わることも少なくないでしょう。
直前演習の採点ではできる限り、そういった部分を丁寧に確認するつもりです。一週間に4問という限られた問題数ですが、得るものができる限り大きくなるように頑張ってください。応援しています!