骨組みが先か肉付けが先か?

土曜日の自習室でチャートの問題を解き続けている生徒がいます。

多分、学校の課題だと思います。

それを見ながら、いろんなことを思いました。

まず、何と言っても嫉妬です。

チャートの代わりに「最短でマスターする数学」を使ってほしいところです。

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「最短でマスターする数学」の今日のランキングは

Amazon 売れ筋ランキング:37位高校数学教科書・参考書

で、ランキングは日々変動しますが、大体この前後ぐらいの位置にいます。

上位には共通テスト関連とか、チャートのようなものが並びますので、個人の名前で出ている参考書としては常にトップレベルにあると言ってよいと思います。

しかし、なぜ売り上げでチャートに負けるのか?

ずばり、それは営業力の差です。

すごい数の営業マンが学校とのつながりを持ち、学校の副教材として使ってもらうように働きかけているのです。

だから、売り上げで負けるのは仕方がないとして、内容はどうなのでしょうか。

チャートのいいところは網羅性が優れていることです。できるだけ多くのパターンを載せようとしています。

しかし、それは辞書の思想です。

出来上がった骨組みに肉付けしたいときはそれもいいでしょう。

ですが、まだ、骨組みが出来上がっていないときに肉付けしようとするのはダメです。

たくさんの問題を解く中で骨組みもできて行くと期待しているわけですが、それは順序が逆です。

「最短でマスターする数学」はテキストの思想で作られた参考書です。

つまり、まず目次を作り、どのような順序でどのように説明したら伝わりやすいかを考えた上で、説明のための材料として問題を選んでいます。

辞書にはそのような考え方はなく、単にいろんなパターンを載せ、その説明をしています。

説明が先か問題が先か、これがテキストと辞書の違いです。

これは決定的な違いで、「最短でマスターする数学」はやればやるほど強い骨組みが出来上がります。その上で、受験学年になってから演習をして肉付けしていけばよいのです。

対して、肉付けを先にすれば、骨組みがぐらぐらした、ぶよぶよの肉体が出来上がるでしょう。

当ブログの読者で学校関係の方がおられたら、「最短でマスターする数学」を副教材として使うことを検討してみてください。