11月の受験勉強:京大理系

11月になりました。

11月には受験生たちにとって、最も重要な模試があります。駿台の京大実戦と河合塾の京大オープンです。これらは冠模試と呼ばれていて、京大受験を考えている生徒のほとんどが受験します。

冠模試は8月と11月に2回実施され、8月の段階では浪人生が強く、なかなかよい判定が出にくいです。しかし、11月の方は結果が返ってくるのが12月半ば以降なので、C判定以上がほしいのです。仮にD判定だったとしても、8月からの伸びが大きければ、特に理科の得点の改善度合いが大きければ希望を持つことができます。

ということで、理系の受験生たちは夏休みごろからこの11月の冠模試を1つの目標として理科の対策に力を入れて来ています。

 

それから、共通テスト対策を強く意識し始めるのもこの時期です。

理系受験生は文系科目、特に社会などが苦手であったり、好きではないことが多いので、できればやりたくない、そうでなくても後回しにしたいと思っているのです。しかし、11月ぐらいになると、さすがにそうも言ってられず、手を付けざるを得ないのです。

ちなみに、私は12月から社会の勉強を始めました。当初、地理で受験しようと思っていたのですが、12月からではとても間に合わないという現実にぶつかり、1週間必死にあがいた結果、諦めました。そして倫政、つまり倫理と政治経済が合体した科目を選択することにしたのです。倫理は自分に合っていたので、比較的スムーズに点が取れるようになりましたが、政治経済は全然ダメでした。その傾向は今も変わっていませんが、倫理がほとんど満点だったおかげで、何とか7割を越えました。

ということで、12月からの対策ではちょっと遅すぎると思います。

 

11月の受験勉強では、これまでの勉強に共通テスト対策が加わりますが、数学・理科のペースを大幅に落とすのはダメです。

共通テストと2次試験の配点は大体1対4ぐらいなので、やはり、2次試験で勝つことが最重要課題であることには変わりがないからです。

それに、マーク式のトレーニングばかりをしていると、記述力が落ちることがあります。そうならないために、いくら忙しくても最低限の勉強を続ける必要があります。