稲荷塾流高校受験

高校受験には理系と文系の区別がありません。すなわち、理系であったとしても国語や社会の成績がすごく悪いとトップ高校に受かるのが難しくなります。

それに、内申点という謎の評価軸があって、目先の点数がよいことを目指す、いわゆる点取り虫が有利になるようなシステムがあります。

結果として、高校に受かることが目標になってしまっていて、合格後頑張れないような生徒を生み出してしまいます。

たとえば、京都のトップ校は堀川高校探究科ですが、定員160人のうち、半分ほどはこういう課題を抱えています。

北野でのそういった生徒の割合は不明ですが、やっぱり「いっぱいいる」らしいです。

要するに、堀川では成績の順位が真ん中ぐらいの生徒から急激に実力が劣化するということです。

いい高校に受かることは重要ですが、それがすべてではありません。もう少し先を見据えて、何のために受かるのかを意識してほしいです。

 

今日は、稲荷塾が推奨する高校受験の方法を書きたいと思います。

まず、最初に確認しておくべきは、中学数学と高校数学の量を比較すると 1:5 程度になっており、中学数学は高校数学に比べて内容が薄いということです。その薄いところに3年間もかけて取り組むのは時間の無駄です。

稲荷塾では半年で中学数学すべてを学び終え、半年かけてその演習をします。合計1年で中学数学を仕上げ、数学に関して言えば、その時点でトップ高校に受かる程度の実力にしてから、中2の1年間で高校数学を学びます。

このメリットは2つあります。

高校受験の数学の問題で難しい問題の題材のほとんどは高校数学から降りて来ています。概ね数ⅠAの内容になりますが、数ⅡBの数列辺りが基礎になっていることもあります。

つまり、中学数学の知識だけで解こうとすると難しくても、数ⅠAを学んだ立場から見れば、易しくなるのです。

これがメリットの1つ目です。

数ⅠAを飲み込もうとして努力した結果、高校受験の数学がすごく易しく感じるということです。

もう1つのメリットは、高校に合格後の流れがよくなることです。

数ⅠAを学び終えていたら、数ⅡBから始めることができ、忙しさが軽減されます。

当然のことながら、学校の勉強が楽になり、余裕が生じます。

 

ちなみに、このようにして受験した稲荷塾卒業生を紹介しておきます。

2024年 松嶋萌々子 堀川→京大経済

2022年 西澤元貴 膳所→京大工物理工

2022年 中村祐輔 堀川→京大工工業化学

2022年 田中俊介 桃山→京大理

2021年 前澤佑太 北野→東大理Ⅰ

2021年 杉山麻 関西大倉→京大工地球工

全員、現役合格です。