言葉を正確に使おう
f(x)の解が …
などと言われると、ぴくぴくっと反応してしまいます。
f(x)は関数なので、関数に解などというものは存在しません。
「f(x)=0 の解」ならば意味が通ります。これは方程式を考えているということです。
「y=f(x) のグラフが1に関して対称」
これも困ります。1は値であり、1に関して対称では意味不明です。
「x=1 に関して対称」なら意味が分かります。x=1 は直線の方程式なので、y=f(x) のグラフが直線に関して対称ということです。
同じことで、「軸は1」などと言われては困ります。「軸は x=1」と言ってほしいです。
こういう言葉の乱れは定義に対する理解の曖昧さに通じます。
今日、こういう言葉の使い方がいい加減な子の補習をしました。もちろん、数学は弱いです。解の配置の問題などでも、似たようなことは書くものの、細かい違いが分かっておらず、微妙にミスをするのです。
実はこの子、国語はよくできます。全国模試で1位になったりするぐらい。
正直言って訳が分かりません。
国語だって同じじゃないのか?!
大体の理解で、うろ覚えしていると、時と共にその記憶は劣化して行きます。
それは誰にでも当てはまることで、ある意味仕方がないとも言えます。
でも、劣化が激し過ぎると勝負にならないのです。
だから、自分の理解がどの程度のものか詰めてみることが必要です。
まず、言葉を正確に使うというところから始めてみてほしいです。