高校受験のある高校の課題の対処法

高校受験のある高校では高校数学に入るタイミングが中高一貫校と比べて1年以上遅れ、それが高校課程の修了後にする演習時間を削ること、高3になってからなお数ⅢCの新しい分野を勉強することになり、それが他教科、特に理科の勉強時間を確保できない原因になります。

要するに京大・東大を受験する上で大きなハンデを背負うことになります。

これを克服するために、堀川や北野では高3の夏休み前に高校課程を修了するような進度にしていますが、これでは全く不足で、彼らの高3になってからの受験勉強は命懸けの闘いだと言わざるを得ません。結果として、京大の工学部なら何とか間に合うようにできるかも知れませんが、京大の医学部にはまず届きません。

 

そこで稲荷塾では、高1の1年間で数ⅠAと数ⅡBを学ぶことで、高2・高3の2年間の演習期間(演習1・演習2)を作っています。

数ⅢCは高2の後半で学びます。数ⅢCは基本的に一般関数の微分積分ですから、数ⅡBの知識と技術が完成しているかどうかで飲み込みやすくなったり、苦戦したりします。ですから、一旦、高1で数ⅡBを学んだ後は高2の前半で数ⅡBの演習をして、その知識と技術を完成させるのです。そうすると数ⅢCが入りやすくなり、高2の後半では数ⅡBまでの演習を継続しつつ数ⅢCを学ぶことができるようになります。

このやり方が優れているので、理解に余裕がある生徒もこの方法を採用していますが、特に優秀な生徒の場合は高1の1年間で数ⅢCまでやってしまう方がいいかも知れません。というのは、そうすることでその後の選択肢が広がるからです。

今、京大医学部を志望する生徒のための演習クラス、演習3を2025年度から開講しようとして準備していますが、高1で数ⅢCまでやってしまえば、高2で演習1と演習2を済ませ、高3で演習3に入ることができるかも知れません。それができるかどうかは演習1の成績次第で決めようと思います。飛び抜けて優秀だった場合(京大医学部に受かるほど)は上に書いたように進みます。そうでなければ、高2で演習1、高3で演習2と進みます。

いずれにせよ、2年間の演習期間を確保することができ、無理なく京大・東大に合格できる実力を養います。

さらに、こうすることで、高3になってからは理科を中心とする受験勉強をすることができます。

理科については、こうすれば必ず7割以上の得点ができるという方法論が確立しており、演習1に入った辺りから徐々に伝えて行くことにしています。

理科は予備校等に行く必要はなく、自分で勉強できるということです。

もちろん、質問はチューターにすることができ、勉強法等についての相談もすることができます。