京大オープンの結果が返って来る

京大を受験する生徒が受ける重要な模試が2つあります。

京大実戦(駿台)と京大オープン(河合)です。

これらは共に8月と11月に実施されます。

その結果は約1か月後に返却されますが、昨日から8月のオープンの結果報告が届き始めました。

既に返却済みの実戦と比べて良かった者、悪かった者、さまざまですが、現役生の場合、8月の段階である程度の形ができていることは稀で、それを踏まえて11月までの作戦を練り直します。

理系の場合、基本的には理科が遅れています。

理科の成績を見るとき、私の場合、偏差値はあまり重視していません。そうではなく何点取れているかの方が重要だと考えています。

大丈夫だと思う子は理科2科目とも60点を越えます。合計すると120点/200点です。

それに対して現役生は遅れがちですが、8月の段階で80点ぐらい取れていれば、きっと本番で6割以上の得点ができるようになると期待でき、上手くすれば7割以上の得点ができるようになるかも知れません。

その辺の見通しを8月から11月への伸びを見て判断します。

理想的なのは、理科以外、すなわち英語と数学が負けていないという状況です。これだと理科さえ伸ばせばよく、それは結構簡単です。

英語が悪かったとしても、合格最低ラインぐらいまでならそんなに難しくありません。京大の英語は基本的に読め、訳せとしか要求してこないので、対策が立てやすいのです。

まあ、英作は難しいですが、長文が速く読めるようになり、英作に時間を残すことができるようになれば、最低ラインは越えるようにすることができます。結局、それなりのレベルの長文が読めるようになれば勝ちで、そういう英文をこれから1日1本読むようにしていけば、普通はできるようになります。

数学は時間がかかります。

ここで重要なのは、焦ってあれこれ手を出すなんてなことをしないということです。これまでやって来た問題をやりっ放しにしないで、できなかった問題については必ず解き直しをします。それも、共通テスト明けにまとめてやろうなどと思っていると、おそらく分量が多過ぎてこなし切れず、逆効果になりかねません。たとえば、毎週日曜日に解き直しの時間を取ってこの地道な作業をするというようなことが必要です。

みんなそれぞれに課題を抱えていて、それを潰しに行くことに必死ですが、オープンの結果が返ってきたことで、さらに真剣度が増したように思います。

それで、昨日の授業からクラスの空気が変わりました。

できるだろうかなどと迷っている暇はなく、やるしかないと覚悟を決めたのが伝わって来ました。

頑張ってほしいです。