小学生のときの成績について

最近、小学生部でテストをしたところ、「56点で点数が悪かったので心配している」という連絡帳への書き込みがありました。

そうなんだろうかと思い、小学生のときから稲荷塾に通っていて今年京大に受かった3人の成績を調べてみることにしました。

すると、その3人の同じテストの成績は32点、38点、31点でした。みんな一様に悪かったのです。

一方、そのときの成績が68点で、その後も長い期間にわたって上記3人をリードし続けた子もいました。まあ、優秀だったわけですが、その子は高2の後半から失速し、高3になってからは京大に受かった3人に完全に逆転されてしまいました。

 

点数を取るための勉強と理解するための勉強は違います。

両者の区別をするのが非常に難しい場合もありますが、1つの目安は高3になってから伸びる子は方向性を間違えていないということです。高2までは非常にいい成績をとっているのに、高3になってから伸び悩む子は危ないです。

というのは、高2までの模擬テストは範囲が限定されているのです。すると、点数を取るための勉強が効果を発揮するのです。

もちろん高3になってからも、高校課程の範囲というのはありますが、高2までのテストとは比べ物にならないぐらい広くなるのです。

 

このように見てくると、小学生のときの成績なんてほぼ何の意味もないことが分かってきます。

特に悪いのはよくないというぐらいです。

じゃあ、小学生のときの勉強で重要なこととは何でしょうか?

当然のことながら、理解を積み重ねることです。そしてそれを楽しく感じることが大切です。