合格体験記9

九州大学V群(早稲田創造理工学部建築学科進学) 井村仁 洛星

僕は何のために勉強するのかわからず、中1から高25年間、両親や先生の忠告を無視し、ほとんど勉強していませんでした。定期考査の直前だけ徹夜で勉強するものの、そんな勉強が身になるはずもなく、ほとんどの科目赤点というのもよくありました。しかし、数学だけは勉強せずとも必ず平均以上をとる事ができました。これは、不真面目な生徒ながらも稲荷塾に通っていたおかげだと思います。稲荷塾で学ぶ数学はレベルが高く、ついていくのがやっとでしたが、ついていくことそのものに意味があったと思います。

そんな僕が本格的に受験勉強を始めたのは高212月です。将来の夢を見つけ、目標の大学に行きたいという気持ちで少しずつ勉強するようになりました。とはいえ、中学の頃から勉強を疎かにしていたため、いくら勉強しても全く身につかず、とても苦しかったです。自分は落ちるところまで落ちた。これ以上落ちることは無い。勉強し続ければいつかはきっと報われる。そう信じて勉強に励みました。この頃は英語と数学を中学の内容から一通り復習していました。

春になり、周りも受験モードになってきた時に数2Bのテキストを解き直しました。

この頃から数学というものがなんとなく理解できるようになってきました。

受験の天王山と言われる夏休みは、復習に重きを置きました。今まで解いた問題を全て解き直し、先生の言葉通り、同じ問題が出たら確実にとれるという自信を持てるほどやりました。そのおかげで、夏休み明けの模試では過去最高点。ビックリするぐらい伸びました。復習は大事。これだけは声を大にして言いたいです。

その後は、合格に向けて志望校の対策に時間を割きました。どうしたらより高い点数がとれるのか、どうしたらもっと速く解けるのかなど、色々考えて試行錯誤するのは純粋に楽しかったです。

最後になりますが、あまり勉強していなかった時から、本気になって勉強していた時まで、ずっと変わらず支えてくださった先生にはとても感謝しています。正直数学がここまで武器になるとは思ってもみませんでした。6年間、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。