理科の一人模試
いよいよ11月間近になりました。
11月は受験生にとって一つの山場です。重要な模試がここに重なります。
8月にも重要な模試がありますが、8月の段階では基本的に浪人生が強く、特に理科では大差なので、現役生にとってはC判定で十分という意味があります。
しかし、11月ではいい判定がほしいのです。
それとも関連して、そろそろ理科の一人模試を実施する段階に来ました。
京大だと理科の試験時間は3時間ですが、平日にはそのような時間を取ることができません。したがって日曜日にすることになりますが、きっちり3時間を測って、京大実戦模試や京大オープン模試の過去問で一人模試をするのです。
これの目的は期間配分の最適条件を求めるということです。
たとえば、理科2科目のどちらから先に解き始めるかで点数が大きく変わります。得意な方からするのがいいか、苦手な方からする方がいいか、それはやってみなければ分かりません。個人差があるのです。さらに90分ずつに分けるべきか、80分、100分に分けるべきか、… といったことも、実際にやってみないと分かりません。
それから、化学の3番4番は有機化学系に決まっていますが、ここは絶対に高得点しなければならず、この分野が苦手だというのは問題外です。
ですが、仮に得意だとして、ここに時間を投入するのか、あるいは短時間で処理するのかは個人によって分かれます。もし各問に時間を等配分するとしたら、化学の3番と4番に45分をかけることになりますが、15分で満点を取ると豪語した子もいれば、50分かけてじっくり処理するといった子もいます。これもどのようにするのが自分に合っているのかを、実際にやってみて見つける必要があります。
もちろんそのレベルの問題に慣れるだとか、知識の再確認ということも必要です。基本的に模試の方が本番より難しめですが、突然本番の出題形式が変化したり、分量が激増したなどという例もありますから、模試のレベルで6割以上取れるようになることが一つの目標になります。
理科の模試の場合、偏差値よりも得点の方が重要です。偏差値が良くても得点が4割程度だったとしたら、本当に勝てるのかどうか心配です。
そうするとこれから毎週、模試のない日曜日は必ず一人模試をすると決めれば、かなりのセットを準備する必要があります。
今本屋さんで売っている分で3年か4年分の過去問が収録されていますが、それだけで足りません。塾生は塾に準備されているので、それを借りて使えばいいですし、おそらく学校にもあるだろうと思うので、それを利用してください。
模試だけで不足すれば、実際の入試の過去問でも構いません。
まあ、受験生はこれからますます盛り上がって行ってほしいですね。
ちなみに今日のブログの内容は「小さな数学塾のヒミツ」にもまとめられているので、そちらも参考にしておいてください。