理解するvs点を取る
生徒を見ていると2つの傾向があることに気付きます。
すなわち、理解するということに意識を持っている生徒と点を取るということに意識を持っている生徒です。
それぞれに、いい面と欠点があります。
まず、理解するということに意識を持っている生徒は伸びやすく、いい面だらけのように見えますが、技術を使って簡単に処理することを嫌います。結果として、どんな問題でも一から自力で解こうとして、時間がかかります。つまり、実力通りの点を取ることができないことがあります。技術を使って簡単に処理すべき問題であるのか、一から自分で考えるべき問題であるのかを見極めて、場面場面に応じて使い分けることを覚える必要があります。
点を取ることに意識を持っている生徒の欠点は、やり方に走りやすく、理解が深まりにくいことです。結果として東大や京大の問題が解けるようにはならないことが多いです。ただ、標準的な問題の処理スピードは速く、そういう問題が出題される大学では高得点が期待できます。
もちろん、誰しもがどちらかの傾向を持っているのですが、あまり極端になると、弊害が生じるということです。