得意科目について

受験において得意科目があると、すごく有利になります。

たとえば、英語が得意で東大を受験する場合とか、数学が得意な文系とか …

 

東大の英語は一般の受験生から見たら、うんざりするぐらいの問題量になっています。とてもやる気がしないぐらいの量です。

しかし、帰国子女だったり、インターナショナルの幼稚園に通っていた等の理由で英語の文を日本語を読むぐらいのスピードで読める生徒にとっては、むしろ簡単なのです。リスニングに至ってはもっとその差が顕著になります。

ということで、東大を受験する場合、英語が得意だと断然有利になります。

 

数学が得意な文系も似たようなことが言えますが、危険な面もあります。

一般に模擬テストは本番よりも難しく、すると数学が得意な文系の場合、数学で大差をつけることができ、実力以上の判定が返ってくることがあるのです。しかし本番ではそんなに大きな差をつけることができず、数学に頼りすぎていると痛い目を見ることがあります。

京大の文系では、本番の問題が難しすぎて差がつかなかったということもあります。つまり、多少得意なぐらいでは手も足も出ないぐらいに難しかしくて、数学が苦手な生徒と大差ない程度しか点が取れなかったということがあったのです。

文系の場合、国語や英語で勝てるという前提で数学も強いという状況を目指しましょう。

 

これに対して理系で理科が強い場合、裏切られることはほぼありません。

一般に現役生の場合、理科の対策が遅れがちで、たとえば京大の工学部ならば理科は5割ちょっとの成績で合格している生徒が多いのに対し、浪人して京大の工学部を受ける生徒は基本的に理科で7割取ります。理科はかけた時間に比例して点が取れるようになるという傾向があり、どれだけ時間をかけることができたかが重要になるということです。

京大の工学部は理科に250点の配点があり、そこで2割近い差をつけると50点程度の差をつけたことになり、非常に落ちにくいです。

この落ちにくい状況を現役のときに作りたいのです。

理科が好きな生徒は理科に時間をかけ、結果として理科が強くなるのですが、数学さえ形になっていれば、高3になってからは理科中心の受験勉強をすることができ、同様に理科を強化することができるのです。