稲荷塾が考える「基礎」

11月9日のブログで「数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲを一通り学ぶ段階では難しい問題で演習したり、演習をし過ぎてはいけない」ということを書きました。

そうすることによる効果が薄いことと、そうすることで進度が遅れるのが問題だということです。

 

しかし、だからと言って、稲荷塾が簡単なことをしているわけではありません。

稲荷塾で「基礎」と言うとき、「東大・京大の問題が解けるようになるための基礎」を考えています。

同じことで「入試のイロハ」などと表現するとき、「阪大や神戸大学の問題がすらすら解ける程度の技術」について語っています。

ですから、一定レベルに到達していない諸君にとっては、それは「すごく難しいこと」である可能性もあります。

 

昔(2010年だったと思う)、吉田君という生徒が入塾してきました。稲荷塾にとっては初めての北野の生徒でした。それ以来北野からもぽつぽつと生徒が来るようになり、最近では各学年に1人、2人は北野の生徒がいるようになりました。

そういう走りになった吉田君、すごく優秀でした。学校では1番だと言っていましたから。

でも、稲荷塾の授業は新鮮だったようで、いつも「学校では聞いたことがないことばかりだ!」と目を輝かせていました。

そうそう、吉田君は「稲荷の独習数学」の帯に推薦文を書いてくれた2人のうちの1人です。

 

北野で1番ですから、学校の勉強はしっかりしていたと思いますが、そういう生徒が稲荷塾で習うことを「学校では聞いたことがないことばかり」と表現したのです。

多分、これは誇張ではないと思います。

 

稲荷塾では、一般に難しいとされていることを簡単に処理できる技術を「基礎」だと考えて、より本質的に理解することを目指していきたいと考えています。