インテリジュンス
昨日は数ⅠAの授業でした。
このクラスは中2生が中心になっています。
そうすると、解答の書き方がダメな子が多いです。
一つはトレーニングされていないということで、もう一つは細かい違いを理解していないということです。
たとえばスポーツと言っても、サッカーとテニスはまるで違うスポーツです。テニスも硬式テニスと軟式テニスは別物です …
と、細分化していき、より細かい違いを理解することがインテリジェンスです。
つまり、彼らにはインテリジェンスが不足しています。
等式がイコールでつながれず、矢印でつながっているのを見たときには発狂しそうになりますし、根拠不明の式が突然現れるのにも困惑させられます。要するに解答になっていないのです。それは計算欄と大差なく、彼らの思考の跡をたどるのが困難です。
彼らにとって、答えを出すことが重要であって、自分の考えたことを相手に伝えるという意識がないのです。
それから、因数定理の内容を問われて
「f(x) が α を解に持つならば、f(x) は x-α を因数に持つ」
と答えた子もいました。
これはひどいですねぇ!
まず、f(x) って何ですか?
これは関数を表す記号で、三角関数かも知れませんし、指数関数かも知れません。
「xの多項式(整式)f(x) において …」とf(x) を指定しなければなりません。そうでなければ、「log 1=0 だから log x は x-1 を因数に持つ」などというわけの分からない主張をすることにもなってしまいます。
それから、関数 f(x) に解などは存在しません。方程式 f(x)=0 なら解を持ちます。
こういった指摘を受けて、徐々に彼らの解答は変わっていきます。それに伴い、彼らのインテリジェンスのレベルも上がって行くのです。
数ⅠAは高校数学の入り口なので、ここで妥協するわけにはいきません。
「うっとうしいことを言うなぁ」と思ったとしても、ちゃんと学んで成長してほしいです。