パラダイムシフト
昨日、数ⅠAクラスで「5進法で表された 0.431 という数字を10進法で表せ」という問題がありました。
5進法では5倍するごとに位が1つずつ上がります。ということは5で割るごとに位が1つずつ下がるので、5進法で表された 0.1 は1を5で割ったもので5分の1です。
ですから、5進法で表された 0.431 を10進法で表すと 4×(1/5)+3×(1/25)+1/125 です。
しかし、これをなかなか飲み込めない諸君が何人かいました。
そういう子にとって、 0.1 は何が何でも1/10 になっているのだと感じました。
一つのパラダイムシフトが必要ですね。
昔、地球の周りを太陽が回っているとみんなが思っていたところに、そうじゃないという考え方が出てきたとき、新しい考え方を受け入れるのが難しかったのです。
こういう話が各分野でいっぱいあります。
分かりやすい授業がいいとみんなが思っている中で「分かりやすい授業ではできるようにならない」と稲荷塾が主張し始めたのも同じような状況です。
既成の思い込みを一旦ゼロにして違う視点で物事を見直してみる、というようなことが重要です。
古い考え方に固執していては、見えるべきものが見えません。
頭を柔軟にして新しい考え方に対応していく能力を鍛える上で、数学を学ぶということがとても役に立ちます。
みんな一生懸命勉強してほしいです。