分かりやすい授業はダメだ

DAYS というサッカーのアニメを観ました。

よかったです。

その中で監督がいいことを言っていました。

「選手に失敗させて、そこから学ばせるのが指導者だ」

 

まさにその通り!

 

失敗しないように導く、というのが一般的な考え方なのかも知れません。でも、それだと生徒の理解はなかなか深まらないのです。

私個人の過去を振り返ると、ずっと長年、分かりやすい授業を目指してきたと言えます。

単に説明が丁寧なだけでは分かりやすい授業にはなりません。生徒がつまずくところ、飲み込むのに苦労するところを知って、それをつぶしにいかなければなりませんし、抽象的な内容であれば、具体的イメージと結びつくように説明しなければなりません。そこに講師の腕の見せ所があり、情熱をもってそれに取り組んで来たわけです。

しかし、分かりやすい授業って、分かりにくい授業よりまし、というだけで、いくら分かりやすい授業をしても生徒はできるようにはならないことを知りました。

結局、「できない」という現実に生徒を直面させ、そこから学ばせるようにしないと彼らは成長しないのです。

 

ですから、小テストのレベルが重要です。

「分かったつもりでいたけれども、まだ甘かった」という気付きを与えるような内容でなければなりません。

もちろん、単に難しければいいというわけではありません。ときには一般的な事実として学んだ定理を具体的事例に適用しただけの問題でも、その本質が見えにくくなる場合があります。もし、その問題ができなくて、その後に、実は「知っていたのにそれを適用することができなかった」ことを悟れば、断然、理解は深まります …

小テストの後の演習問題の内容も重要です。

 

いい授業を提供したいですねぇ!