教育を見直そう

今、全豪テニスオープンをしていますが、日本男子は5人出場して全員1回戦で負けました。日本の選手もすごいはずですが、世界で戦うには弱過ぎます。

かたや、世界のトップ100に10人以上の選手がいるような国もありますし、イギリスやスペイン、フランスなんかからは次々に有望な若手が出てきます。

しかもこれらの国々はどこも日本よりずっと人口が少ないです。スペインに至っては日本の半分もないぐらいです。

ということで、何か選手育成に関して問題があるのではないでしょうか?

 

体格の違い、スポーツを愛する文化の違い …

いろんな課題があると思います。

でも、私は学校の拘束時間が長過ぎることに問題を感じています。ヨーロッパの多くの国々では午前中で学校が終わるのに、日本ではお昼を過ぎてもだらだらと授業があるのです。勢いクラブでの練習は夕方からということになり、これを続けると疲労がどんどんと蓄積されます。だから、そこそこ強い選手は多いけれども、飛び抜けた選手は出にくいのです。

日本では「勉強することをよしとする文化がある」と言う人もいます。だったらなおさら学校の授業は午前中で終わりにすべきです。そうしたら稲荷塾の授業は午後2時ぐらいから始めることができます。学校で数学を勉強するより、稲荷塾で数学を勉強する方が100倍効果があります。

 

今回のコロナ騒動を通して、多くの人が働き方について考え直すところがあったと思います。家でできることは家ですればいいし、無駄に残業する必要もないんじゃないかと。家族と共に過ごす時間の重要性に気付いたという声も聞きます。これまで当然と思ってきたことの中に、改善すべきことが多く含まれているのです。

学校教育の役割についても見直すときが来ています。

国際的競争力を高めるために英語が使えることが必要だとなれば、小学校教育に英語を入れようと発想する、これって何も考えていないのと同じだと思います。

「ゆとり教育」がダメだったようだから、学校で学ぶ内容を増やしましたって、あんたバカじゃないの?!と言いたくなります。

 

学校教育に期待し過ぎるのはやめましょう!

むしろ、学校教育の役割を減らすべきです。学校では本当に大切なことのみを教えましょう。

ではみなさん、学校で教えてほしい「本当に大切なこと」って何でしょうか?

これを考えるところから変革が始まります。学校や政治に丸投げしているところからは何も生まれません。