2次試験と共通テストの違い!

松谷です。

入試が近づいてきましたね。

さて、稲荷塾では二次試験の対策を主にしています。

なぜなら、共通テストへの対応というのは、普段は2次試験に対応できるように標準的な問題ややや難しい問題への解法を蓄積していって解けるようにしておき、入試の直前対策とたまに受ける模試などで傾向と対策をすることで対応するのが1番効率が良く妥当な対策だからです。

実際、京大の工学部あたりは配点と関係ないので捨てたらいいと思いますけどね。それが妥当な対応かと。あとずーっと共通テストの対策だけをやるのでは2次試験に対応する実力もつきません。

しかし、人によっては、最後の傾向と対策や、自分のテストへ向けての調整で手こずる場合もあると思います。

 

そんな生徒において大事なのは、2次試験と共通テストの違いを認識することかとおもいます。

センター試験と試行調査を解いて感じた違いを述べます。

 

まず、大きな違いは4つくらいです。

①誘導形式であること。

②満点近くを狙うべき試験であること。

③時間制限が厳しいこと。

④頻出分野が微妙に違うこと

です。

 

④頻出分野が微妙に違うこと

まず、しょぼめ違いから。共通テストやセンター試験は特有の頻出の分野があり、少しだけそれは2次試験と違います。

それは、数1Aの必要十分条件のところ、データの分析のところ、平面図形のところです。数2Bではなく、数1Aに特有の頻出分野が重なっており、ここは過去問や、模試、予想問題などを通して対策しておかないとすっと反応できないかもしれません。

例えば図形でいうと、入試で平面図形で方べきの定理とかチェバの定理を使うなんていうと結構マイナーなんですが、共通テストではしょっちゅうありますのでね。面積を2通りに表すとか相似を使うなんていうのも頻度がかなり高いですね。

あとは共通テストに特徴的だと思いますが、定理の証明など原理的な部分を問われるかもしれませんので、教科書を1時間で1冊くらいさらっと目を通しておくのは良いかもしれません。

①誘導形式であること。

これは大きな違いですね。共通テストやセンターは出題者の思考にのっかって解かなければなりません。でも、完全に初見の解き方だとするとやはりパニックに陥ってしまうので、ある程度いろんな解き方を知っていないと厳しいとは思います。普段自分流の解き方をしている人でも解答の解き方などと見比べて自分の知らない解き方がないかをチェックしておくべきかと。ただ、基本的にはすべて2次試験で出てくる標準的なパターン問題の枠には当てはまっていますが意識して

また、難関大の2次試験ではいくつかの解き方の中からどの解き方がいいかなって試行錯誤しながら考えるところが醍醐味というか特徴になっているわけですが、それがなくレールに乗せられる感じが、少し変な感じはしますので、それがいわゆるセンターボケを引き起こすかもしれません。ただ、もしかたら共通テストではセンター試験のときよりは問題が少しだけ二次試験に近づいているような気もしますのでボケが少ないかも?

 

②満点近くを狙うべき試験であること。③時間制限が厳しいこと。

②と③はセットに近いのですが、結局これが最後まで頭を悩ませます。センターは全国の高校生の学力を60分で一気に測らなければならず、しかも平均点も50~60点におさめなければなりません。これは問題としての入り組み具合による難易度調整では、オールorナッシングという感じになってしまってうまく調整できないんですね。そこで平均点をそろえにいくためにスピード勝負の問題にしているわけですね。時間内にどこまで解けるかと。そうなると結構難しい2次試験はそれなりに強いけれど、解くのは遅めという層にとっては、それでも理系なら満点近く少なくとも9割以上とらないと負けてしまうという状況を考えるとなかなか大変です。(難しいのにも強く、解くのも速いという最上位層には関係ないですが)

そういう人はセンター試験に向けてアジャストしなければならないなと思います。アジャストの方法はまず、過去問を解いて自分が各大問ごとにどれくらい時間がかかっているか見定めて、時間配分を決めること。

1つの例としては、

数1A 制限時間70分 第1問15分第2問15分第3問15分第4問15分 見直し10分

数2B 制限時間60分 第1問15分第2問15分第3問13分第4問13分 見直し4分

くらいがよくある時間配分かなと思っています。

そして、その時間に到達できていない場合にどこに時間がかかっているかを考えて少しずつ削っていくということです。センター試験の解き慣れだけで時間内に到達する人もいますし、到達しない場合は、前回紹介したセンター試験特有の小技などを使ったりしながらちょっとずつ削っていきます。

で、実際僕も結構遅い部類なわけですね。いったん入試から10年くらい離れて教材編集者として数学に携わるようになったとき、センターを解いてみたら解き終わらなかったんですね。

あれれと。。。解き方とかほぼ模範解答通りなのになんで。。。。と。

で、10年分くらい演習したら確かに、小技なども駆使してぎりぎり収まるようにはなったんですね。しかし、分量が多いとされている年とか難しいとされている年だとやっぱりわずかにはみ出すんですね。マーク時間を除いて60分ちょうどくらいかかってしまうみたいな。。東大数学の教材とか作ってるのになんでおれはこんなにトロいんだ。。。(´;ω;`)

 

うーむ。しかし、やっぱりコツがあるわけですね。

 

そういう人何か時間がかかりすぎてしまう人にはその人なりの無駄がきっとあるんですね。

 

 

僕の場合は、鉛筆の動かしだしまでの時間がだいぶロスしていたなと。そこを意識してとりあえず計算式たったら間髪いれず自動的に計算しつつ、単純計算ならその単純計算しつつ考えるみたいなことをしたら、時間が大幅に短縮して、2012年の数2B(過去一番分量が多いとされてる?)2015年の数2B(平均が史上最低?の39点)あたりなら40分ちょっとで解けるようになったなんてことがありました。20分弱短縮されているのでかなり僕には効果がありました。(もちろん、10分とか15分とかで解ける人からするとしょぼすぎるわけですが。。。まあそこまでしなくても。。。ということで。。)

ということで速さにはそこまで自信がないなとか、自分は頭の回転遅いから無理なのかなと、半ばあきらめ気味の人でもきっと何らかの自分の実力を最大化する道が残されていると思いますので、工夫してみてください。何か必要があればいつでも聞いてください。

 

稲荷塾生応援しています!!