数ⅡB単元テスト講評

昨日、数ⅡBのクラスで単元テストをしました。範囲は三角関数、指数・対数関数です。全6問で90分のテストでした。

問題のレベルは基礎を確認する問題からそこそこの応用問題までで、50点取れれば河合塾の全統高2模試で偏差値が70を越えるでしょう。

稲荷塾の数ⅡBクラスは中3生と高1生で構成されており、さすがに上位3人は高1生、トップは89点でした。しかし、中3の中にも50点以上の生徒が2人いました。

一方、「基礎を確認する問題」自体ができず、ひどい点数だった生徒もいます。

この差は一体何によって生じたのか?

 

学力を構成する要素は次の2つです。

  1. 新しく学んだ概念を飲み込むことができる理解力の良さ
  2. 学んだ技術を使いこなせるようにするための努力を惜しまないこと、すなわちモチベーションの高さ

今回、採点していて強く感じたことは、「1」の基準で並べた生徒の順と実際の成績の順がまるで一致していないことです。

優秀なはずなのに点が取れなかった生徒。

そんなに優秀じゃないはずなのに(失礼)、驚くようないい点を取った生徒 …

結局、ちゃんと勉強したかどうかが大きな差になっていたのです。

もちろん、最低限の理解力は必要です。しかしそれがあるならば、あとは努力次第ということになります。

 

もう一点重要なことは、稲荷塾の数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲクラスはそれぞれ2回ずつ挑戦できるということです。

1回目の受講で苦戦した場合は、半年後に次のクラスに進まずに同じクラスをもう1回受講するのです。

2回受講すると、数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲのそれぞれを1年ずつかけて学んでいくということになり、それは世の中一般のスピードと同じです。

ですが、たとえば数ⅠAを1年かけて学ぶのと、半年ずつで2回学ぶのと、どちらも同じ1年をかけて数ⅠAを学んだことになりますが、結果は大きく異なります。

半年ずつで2回の方がずっといい成績を取るようになるのです。

今回の数ⅡBクラスのテストでも、2回目の生徒の善戦が目立ちました。

 

ちなみに中学生が1回の受講で次に進めるのは非常に稀です。

上に中3で50点以上が2人いたと書きましたが、そのうちの1人は半年で数ⅠAをものにしてきた生徒です。これは相当すごいことです。

 

今回良かった生徒も悪かった生徒も次に向けて頑張ってほしいです。

次回は数列のみのテストになり範囲が狭いのと、数列は入試において最重要分野ですから。