師の教え

西田師匠に誘われて八幡まで行ってきました。

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西田師匠をご存じない方のために説明しておきます。

私がテニスを続けている目標の一つにこの人を倒すというものがあります。

40才前にテニスを始め、試合に出始めたとき、若い子にはまるで勝てず、始めたのが遅かったのかと思いました。

ところがサザンテニスクラブで西田さんを見たときに、そう思ったのが誤りであることを知りました。

若い子をバッタバッタと倒していたのです。

正直言って、西田さんが負けたのを見たことがありません …

あるとき、若者の強打に押され 0-5 になったときがありました。

「あぁ、遂に西田さんも負けるなぁ …」

と、こぼした私に隣で見ていたおじさんが言いました。

「西田さんはここからが強いんや。絶対に勝つで」

まさか、と思いましたが、そのおじさんの西田さんに対する絶対的な信頼もすごいと思いました。

それで、結果はどうだったのかと言うと、確かに西田さんが逆転して勝ちました。

それ以来、師と崇め、ずっと目標にしてきました。

 

ところで、私は軍手をはめてテニスをします。見た目は悪いですが機能的です。これも師匠から勧められたものです。

西田さんは格好を気にしません。いいものはいい、悪いものは悪いです。外見は関係がないのです。

あるとき、紫色のパンツをはいてコートに現れたことがあります。超格好悪かったです。

しかし、本人曰く

「安かったんですわぁ」

その徹底ぶりに驚きましたが、この紫パンツ姿には二度とお目にかかることができませんでした。「それだけはやめて」と奥さんに言われたそうです。

ですから、その西田さんから「稲荷さんは格好を気にしいひんやろ」と言いながら軍手を勧められたときはさすがにちょっと引きました。

しかし、結局は説得に屈して今では愛用しています。

冬場は指の関節周りの皮が破れて苦しみ、夏場はグリップが汗で滑ってつらかったのがこの軍手で解決したからです。

そういえばベテランテニスで有名な松本ちあきさんも軍手を使ってますよね …

松本さんに「何でそんなんしてるんですか?」と聞いたときは、「この後農作業をするから」とはぐらかされましたが、いいと思って使っているに違いありません。

松本さんも面白い人です。

あるときベテランテニスで勝つこつを語ってくれました。

 

60 になったらネットをとりなさい。そうしたら勝てる。

70 になったら動ける方が勝つ。

80 になったら生きてる方が勝つ。

 

う~む、確かに …

 

ちなみに今日の練習は5連勝でした。

西田さんはぎっくり腰で動けず、私の圧勝でした。

まあ、勝ちは勝ちですよね?