最高のテキスト
いいテキストを作るためには熟練の技が必要です。
どういう順序でどのように教えれば上手く伝わるかをよく知っていなければいけません。つまり、いい授業をしようとして試行錯誤した経験値が必要だということです。
どんなにいい説明だと思ったとしても、それを実際に生徒にぶつけてみなければ、本当にいい説明かどうかは分かりません。いい説明かどうかは彼らの反応によって決定されるのです。
このような経験を積み重ねることによってテキストを作る素地が築かれます。
しかし、これはあくまで必要条件に過ぎません。
いくら熟練の講師であっても、日々そのテンションは上下します。
ですから、あるところは難易度が上がり、あるところはそれが下がります。要するに、最初から最後まで適切なレベルを維持するのは難しいということです。
これを調整するためにはそのテキストを授業で使ってみるしかありません。
1年通してそのテキストを使いながら微調整し続けるのです。
稲荷塾のテキストはそのようにして作りました。
どのテキストも何年もかけて練りに練ったということです。
今、授業で使う演習問題を作っていますが、それも同じです。
9月からの下半期で初めて使っていますが、使うたびに手直しが必要です。
チューターの青倉君に小テストをTEXで打ってもらっていますが、それも同じです。これはまず、文字の打ち間違いのチェックからしなければなりません。
そんなのは使う前にちょっと注意深く見れば気付くだろうと思うかも知れません。
もちろんすぐに気付く誤りもあります。
しかし実際には、生徒の視線でなければ気付かないようなミスも多いのです。
ですから、小テストも演習問題も納得できるレベルになるにはもう数年かかると考えています。
頑張ります!
これが趣味みたいなものですし …