中学数学の新しい学び方

中学数学と高校数学では学ぶ量が随分違います。同程度のレベルの入門的参考書の分厚さで比較すると数ⅠAだけでも中学数学全部より分厚くなります。

大体の目安で言えば、中学数学と高校数学の学ぶ量の比は1対5です。

これを根拠に、中学数学と高校数学を学ぶ期間の比も1対5が妥当であると稲荷塾では主張しています。

さらに、単に「学ぶ」と言っても、理系科目の場合、一通りを学ぶのとそれが終わった後、演習することをセットにして考えるのが通常です。

そうすると、中学数学全体を一通り学ぶのにどのぐらいの時間をかければいいでしょうか?

稲荷塾では1年で中学数学を学ぶ関係上、約半年で中学数学を一通り学びます。その後、半年間演習をして高校数学に入る準備をします。

 

これが全国的に中学数学を学ぶ標準的方法になればいいですねぇ!

 

このような話をすると、必ず問われるのが高校受験についてです。

実はこの方法は高校受験をする場合も、というより高校受験をする場合に、非常に有利な方法になります。

 

まず半年で中学数学全部を一通り学び、全体像が見えたところで、難しい問題も含めて半年間演習をします。大概この段階で公立中学の生徒は学校でトップの成績を取るようになります。実際の実力はトップ高校に合格するようなレベルですので、学年トップになってもそれは当然のことです。

しかし、この方法がすごいのはここからです。すごい点は2点あります。

まず1点目です。

中1で中学数学が終わると中2から数ⅠA、つまり高校数学に入り、中3から受験勉強を始めます。

灘の高校入試も問題をみると、かなりの部分が数ⅠAから降りてきていることが分かります。これを中学数学のみを学んだ諸君が受けるとすると、相当に柔軟で深い理解をしていない限り、かなり難しいと感じるはずです。

ところが中2で数ⅠAを学んだ後、中3になって受験勉強を始めると、高校受験における難問が難問ではなくなるのです。

つまり中1で中学数学、中2で数ⅠAを学ぶと高校受験が楽勝になります。

第2点めです。

これが重要な点ですが、高校に合格後、数ⅡBから学び始めることができます。するとその後の学習計画が非常にスムーズにいきます …

 

ということで、この新しい中学数学の学び方を全国標準にしたいのです。

そのために「独習中学数学」を思歩が書きました。

これで学べば、半年で中学数学全般を自力で身につけることができます。

原稿は既に完成し、今は出版社を探す段階に入りました。

順調に進めば来春には出版できるだろうと考えています。

 

中学数学を学び終えた後の高校数学の学習については、稲荷塾のオンラインサービスを利用してください。

これも来春からスタートできるように今、準備を進めているところです。