アジアに出よう!
年末と年始に連続して2人の叔父がなくなり、「久し振り!」と言って再会した従妹たちと2週間もしないうちに再び会うことになりました。
そうするとあっという間に距離が縮まり、昔の話やら何やらと話題が途切れることはありませんでした。
その中で、ベトナムで3年間ダムを造っていた従妹の話が印象的でした。
彼はベトナムだけではなくインドネシアやインド、アフリカの事情にも詳しく、そのあたりの話も面白かったし、外から見た日本の問題点や日本がすべきことについての話も共感するところが多かったです。
私も Carmelia がフィリピンから来ていることもあって、折に触れアジアの国々に対して何かできることはないかと考えることがあります。
フィリピンはどう見ても自国の産業が発展しているとは言えません。あるのはアメリカの会社の電話での注文受けのようなアウトソーシングの仕事とかで、多くの人が外国に出て仕事をしようとしているのです。トップ大学のフィリピン大学を出ていてもなかなか就職がありません。
それでなくても路上生活をするたくさんの子供たちがダンプサイトでごみをあさり、小学校にも行かず麻薬に走るなどという話を耳にすると、それは政治の問題なのか、教育の問題なのか、そのツボが分からないながら何らかの行動を起こさねばと焦るような気持ちにさせられます。
その従妹の話では、ベトナムにしてもインドネシアにしても外国の資本や技術を入れても、それを自国内で再現する力がないそうです。
でも一方ではフィリピンは1億人、インドネシアは2億5千万人、… とアジアの国々は人口も多く、しかも増加傾向にあり、かつての日本の高度経済成長期のような活気がある …
日本はアジアに市場を求めるべきです。
それと同時に、もっと貢献すべきです。
ここで問題があります。
私が思うに、日本の若者に世界に飛び出して行くパワーが欠けます。
パワーの源は正しい理解と、それに基づく信念ですが、それが欠けていると思います。
アジアには親日国が多く、彼らは我々を待っているのですが、それを知らないのです。
かつての私も知りませんでした。日本はアジアの国々に嫌われていると思っていました。
ところが台湾に行ってみて、それがとんでもない勘違いであったことを知りました。
バリ島では学校教育で日本語を学びます。驚くほどの親日的雰囲気です。
そういえばタイもそうでした。バンコクには公文もありましたし。
インドもすごく親日国だと聞きます …
こういったことは海外で仕事をして初めて知ったという人が多く、外に出てみて初めて日本人の外へ出て行く力の弱さを感じ、危機感を募らせていると …
まだ、稲荷塾に何ができるか分かりません。
でも、何かをしたいですねぇ!