今のセンター試験の数学の質は悪いのか?
松谷です。
最近、センター試験の数学の時間配分とかセンター特有分野の質問を受けたりすることがありました。
さらに、共通テストが来年から導入されるので、センター試験という名前のものは今年で最後です。
ということで、本当に今のセンター試験は質が悪いのか?悩みどころはなんなのか?
ということを調べがてら久しぶりにセンター試験の問題を解いてみました。センター試験の問題はもう知ってしまってるので適当にマーク式の問題集を使いました。平均点が56点と45点だったのでまあ普通の難易度なんでしょう。
数1Aについては30分程度(5問やって35分程度)、数2bについては40分程度かかりました。世の中では両方15分程度で解く人もいるらしいので、その人達からすると回転が鈍いんだろうと思います。素直にすごいなと思います。
ちなみに、前職で予備校の先生も交えてセンター分析会を行っていたときは、たいてい問題を配られてから45分くらい後に話し合いをスタートしていた気はしますが、速めの先生は30分くらいで終わっている人が多かったような気はしますね。だから15分くらいっていうのはそんな先生たちより全然速いですね。(8分で解く人もいるみたいですね。。。どうなってんだろ。。)
本当にこればかり両方解きまくって、慣れれば多分20〜25分と30〜35分くらいにはできそうな気はしますが、そこまでやり込むのは今の僕の気持ち的にはキツイなと。。。解いているときは機械的作業の連続なのでやり過ぎると萎えてしまうなと。。数回やる分にはゲーム感覚で楽しいんですがね。
で、質としては、やっぱり基礎を満遍なく問うような類の問題だなと。しかもそれをスムーズにできるかというスピードまで求められています。つまり、計算スピードと思考スピードですね。基本知識の理解と計算を問うものとしては、別に質としてはいいんじゃないのかなと思います。
確かにめちゃ考えたりするようなのはないですが、それは二次試験で問われますからね。計算スピードをそんなに要求する必要があるかっていうとよくわかりませんが。
ということで、まあ変える必然性があるかはわかりませんが、変わってしまうのは決まっていますので、残念ながら今までありがとうございました。というしかありませんね。作問の先生方は50万人が受ける試験ということで極めて苦労されたと思います。お疲れ様でした。
ちなみに、受験生にもよくありがちなポイントがありましたのでらそこだけ共有しておきます。
1つ目
1つ僕にとって難しいと感じる問題があったんですね。つまり、30秒くらいたって方針が固まらないやつが1つあったのですがそれはいったん飛ばしました。
そして、飛ばしたあと最後に戻ってきて、多分これかなという方針で取り組んで2分程度かけてできました。
これはこうして欲しいと思います。センターレベルで30秒かけて方針が思い浮かばないやつは自分にとって泥沼になる可能性が高いです。それをもし5分かけてできたとしても、もうそれはそのあと地獄しか待っていません。もちろん5分かけてできなかったとしたらもっと地獄です。そんな難しい問題できたとしても他の問題が解けてないなら何の意味もありません。
30秒程度かかって方針が立たない問題は勇気を持って飛ばして後で戻って来るべし!!
2つ目
計算ミスで答えが合わないとき焦りますよね。センターに関してはカッコの数が大いなる確かめのチャンスになっています。約分とかをしたうえで、カッコの桁数が合わなかったときの焦りは半端ないです。
そのためにも、最低限の式をカッコの近くに残しておくべし!どこに何が書いてあったか分からないとなったらもう見直しすることはできません。できるだけカッコの近くの余白をうまく使ってください。それは問題の上だったり、行と行の間などだったりね。ただし、最低限でいいですよ。めっちゃ丁寧に全部書く必要ありません。sinとかcosとかベクトルaとかをs,c,aくらいで代用している人も多いです。
3つめ
そして、数列の和かなんかの計算でミスったのに気付いたのですが、結構難し目の計算を終えて出した答えに対してはやっぱり答えを合わせてナンボなんですよ。センター試験は途中の理解には一切点が入らない仕組みですからね。しかし、確かめの方法がある問題はありますよ!
たとえば数列の一般項や第n項までの和なら出した答えにn=1を入れたら合ってるかどうかほぼほぼ分かります。それを利用しない手はありませんよね。他にもθに0やπをいれたり、図形的にありえるか確認したり、確率の和が足して1になるか確認したりとかいろいろあります。ということで、
答えを簡単に確かめられるならn=1などいれて確かめて失点を防げ!
ですかね。
まあ、頑張って欲しいです。