ミスをして学ぶ

昨日から数ⅠA新クラスがスタートしました。

分野は「不等式の証明」です。

計算問題で答えが出せても、それを論理的に記述することができない諸君が多いです。ましてや証明となると、人が納得できるような解答を作ることが難しいです。特に中学生は。

それから、下のクラスから上がって来た生徒には、平方完成で計算ミスを連発するような子もいました。

ということで、そういうことを一つ一つ克服していかなければなりません。数ⅠAを学ぶということは本格的な勉強を始める前の準備をするという意味合いが強いように感じます。

 

ですから小テストの採点も厳しくしました。

A>B の証明であれば

  1. A-B>0 を示す。
  2. Aを変形し、だんだんと小さくしながらBにたどり着けることを示す。

の2種類しかありません。

すなわち A-B から書き始めるか、A から始めるかのどちらかしかないのです。

決して、まだ証明されていない A>B を書いてはいけません。

こんな説明をして小テストを始めたのに、約半数の生徒が「まだ示されていないことを使って何かの結論を得ようとしている」という意味不明の解答を書いていました。

もちろん、そういう解答は全部0点にしました。

まあ、言っても分からないものだと思っています。自分でやってみて、ミスをして初めて学ぶのです。

 

そういう意味でも稲荷塾の反転授業は効果的だと感じています。そういう細かいことが毎回チェックできるからです。

これまでのように単元テストのときだけのチェックでは、いくらコメントを書き加えてもなかなか改善しなかったわけですが、今の授業形式なら伝えることができると感じています。

まあ、頑張ってほしいです。