稲荷塾小学生部について
いよいよセンター試験が始まりました。
塾生たちの出来が気になります。
ただ、天気が良くてよかったですねぇ! 例年、センターの日はかなり高い確率で雪でしたから、少し心配していました。
いい報告が聞けることを期待しています。
さて昨日、中高一貫校とそうでない高校を比べて、中高一貫校はモチベーションの維持が難しいと書きました。
それと同じことが小学生の勉強でも言えます。
その後の勉強が有利になるようにと願って先行するやり方は大概失敗します。
これを世の中では先取り学習と呼んでおり、多くの中高一貫校の附属小学校で実施されていますが、壊滅的に上手くいっていないことが知られています。
形として先行しても、勉強を楽しいと感じ意欲的に取り組んでいないとしたら、そのようなリードは一瞬に食いつぶされ、何の意味も持たないのです。
小学生の勉強では楽しいと感じることが一番大切です。
私個人の経験では小学校での勉強が絶望的に退屈でした。分かったようなことを繰り返し、無意味と思われるドリルが延々と続き、それに耐えられなかった私はいつも窓の外を眺めていました。すると、そのことでまた注意されるなどして、小学校時の勉強でいい思い出はほとんどありません。
ですから、稲荷塾小学生部では算数1学年分を約2ヵ月でやってしまい、中学数学の一通りを小学生の間に終わらせてしまうのを基本的な進度にしています。
これを刺激的だと感じる小学生に集まってほしいと考えています。
見た目は「先取り学習」とよく似ていますが、目標がまるで違います。稲荷塾小学生部では何々に対して有利になろうとか、成績を上げようなどということは一切考えていません。
面白いから次に進む、次がどうなっているか知りたいからさらに進む、とやっているうちに中学数学が終わってしまうだけです。
逆説的ですが重要なところです。
これが得だからとか、こうすれば有利になるからというのは、親の発想で、親が先行し過ぎている場合、上手くいかないことが多いのです。
そうではなく、子どものモチベーションが育つようにするということが大切だということです。
じゃあどうすればいいのか、という声が聞こえそうですが、それは分かりません。適度な刺激を与えつつ、好きに遊ばせるのが一番だと私は思いますが …