違う世界を見ているやつがいる

う~む、

 

ちょっと数学をしましょう。

2の1乗、2の2乗、2の3乗、…と5の1乗、5の2乗、5の3乗、…を寄せ集めた中で小さい方から100番目は何か?

という問題があったとします。

小さい方から並べて、2、4、5、8、16、25、32、 …

ですが、さすがにこれを100個並べるのは大変です。

そこでまず、100番目までに2の累乗がk個あるとすると5の累乗は100-k 個あることになり、100番目が2のk乗になるか5の100-k乗になるかを対数の知識を使って調べてみなければなりません …

これが数学というものだと私は思っていました。

 

ところが、

 

「2の699/301乗が大体5だから、100番目は2の70乗です」

なんて言われたら、面食らいますよね?

もちろん意味が分かりませんし、どういう発想をしてそこに行き着いたかが全く見えません。

これがこの前の土曜日に起こった出来事です。

 

私が1から10まで論理を組み立てて問題を解くとすれば、中2のケンシロウはその7段階か8段階ぐらいからいきなり飛び蹴りしてくるような解き方をします。

それで答えが合っているから驚くわけです。

しかし今回は、本当に驚きました。一体何を考えているのか、まるで見当もつきませんでした …

 

聞いてみると、一応、普通の数学を使っていました。

でもねぇ …

 

まあ、彼にとって数学は遊びなんでしょうねぇ …。

一瞬、こいつはサヴァン症候群か何かなんじゃないかと思いました。

 

一応、私が数学を教えていることになっていますが、逆に教わっていることもしばしばです。

そして、もう1年もしたら本当に教えられなくなりそうだと感じています。

 

のぶきも京大の理学部1年生ですが、大学の授業とは別に興味の赴くままに数学の専門書を読んでいます。

「代数学方面に進むことになると思います」

なんて言っていましたが、頭のいいやつはみんなそういう傾向を持っています。

 

ケンシロウももう少ししたら自分で勉強していく段階に入るだろうと思います。

どこまでも追求していってほしいです!