ただ一つ♪
昨日は数Ⅲクラスで積分のテストでした。
ということで、テストの間松谷君といろいろとしゃべったのですが、東大入試は帰国子女に有利だという話が出ました。
大体、2次試験での合格最低点が5割程度、つまり英語だったら120点中60点ぐらいが最低ラインになるところを110点とか、中には115点とかを取る子たちがいて、そういう子はみんな帰国子女だというのです。
日本で普通の教育を受けた子はいくら頑張っても90点ちょっとがせいぜいで、それでも90点を越えたらすごいと言われるレベルなのに、110点とは!
ちなみにこれは余談ですが、松谷君もベネッセで英語教材を作っていたときは110点ぐらい取れたそうです。
すご~い!
それはそうとして、この話を聞きながらピンと来ました。
私の印象では、東大の英語の問題は一つ一つはそんなに難しくないけど、量がやたら多くて、とても処理し切れません。
感覚的に捉えないとダメで、考えていたら時間がなくなるのです。ところが、確かに、帰国子女だったらすらすら読めるし、聞けるし、そりゃあ110点もありうるわけです。
そうすると、英語だけで50点ほど稼いだところからスタートできるし、おそらく帰国子女なら受験勉強も英語にそんなに時間をかける必要がないでしょう。
むちゃむちゃ有利です。
ところで京大の場合は「難しい英語を読め」「難しい日本語を英語に直せ」とたったそれだけしか問わないので(このごろは自由英作文というのが加わったらしい)、私は大好きでした。
つまり、帰国子女であることがまるで有利に働かないようになっているのです。むしろ日本語が難しい分だけ不利になるかも知れません。
それで、上に「ピンと来た」と書いた内容です。
今後A会話が進んで、英語ペラペラの子がどんどんと出て来るようになれば、京大よりは東大を目指した方が得になるかも知れないのです。
う~む、
これは明るいニュースですね。
しかし、京大をこよなく愛する者としては心配な面もあります。
つまり、東大は時流に乗るのが上手で、京大は頑固一徹というか …。
ちょっと寂しいようで、嬉しいようで …。
PS 「ただ一つ」は東大の応援歌です。