大阪府と東京の公立高校入試問題を比較
松谷です。
稲荷塾は、大学受験を見据えて数学教育のバランスを是正して、無理なく東大京大を狙えるようにしていく塾です。
ですが、小学校から無理なく中学数学に進んでいけるというメリットなどもあるなか、現在は公立中学、公立高校へと進学していく生徒さんも半分弱?通っていらっしゃっています。
ただ、高校入試を受験される生徒さんは、高校入試直前に、数学1Aや数学2Bを受けるのは負担だということで、直前の半年なり3ヶ月なり、1年なりはお休みされる方もいらっしゃいます。もちろん、そのまま最後まで続ける方もいます。
さて、今年は、大阪府の公立入試を受ける生徒さんが何人かいまして、最後まで数学を稲荷塾でやるという状況がありますので、大阪府の高校入試を改めて見てみました。
まぁ、高校入試の分析なんてネット上のあらゆるところに落ちているので、ちょっと違った観点でみてみました。
東京の高校の公立入試、即ち都立入試と比べてどうかという視点で見てみました。
まぁ下にずらずらと分析というか、比較結果をかきましたが、要は、まぁ公立入試なので、なんだかんだ問題は似ていますね。
もちろん、高校入試ですから、大学入試などに比べるとはるかに簡単なのですが、それでもその年代の子が解くにあたって、苦しむポイントは結構あるなと感じるわけです。特に大阪府の場合、図形問題(平面、空間ともに)がかなり重視されていて、なかなか大変だなと感じました。
もちろん、稲荷塾のオリジナルテキストを完全に理解して応用することができる子であれば、満点近くとれるのですが、みんながみんなそうすることはできないわけなので、過去問や予想問題などを集中的に解いて、カンを養うことが必要になるわけですね。
即ち、全範囲の学習を早めに終えて、実践的な練習を多くするに限るということですね。どれだけその時間をとれるかが勝負ともいえます。
いろんな科目があって大変だと思いますし、稲荷塾ではすべての科目を体系的に教えているわけではありませんが、少なくとも、数学は負けない!っていう状況になるように鍛えていければと思うわけですね。
入試問題のリンク
大阪府:
東京都:
数学の試験の種類
大阪府:3種類なかから高校が選ぶ。難しい高校は難しい問題(C問題)を選ぶ。
東京都:ほとんどの学校が共通問題だが、トップ10校程度だけが、自校作成入試問題を選択(自校作成問題は、自校作成問題を入試に使う学校グループの中での共通問題と、本当に学校独自の問題とで構成される。)
大問数と制限時間と合計点
大阪府C問題:3問60分90点、大阪府B問題:4問50分90点
東京都共通問題:5問50分100点
各大問の内容と配点
大阪府C問題:
第1問小問集合(二次関数や場合の数あり)[42点]
第2問平面図形(証明あり)[23点]
第3問空間図形[25点]
大阪府B問題:
第1問小問集合(二次関数や場合の数あり)[27点]
第2問関数[17点]
第3問平面図形(証明あり)[23点]
第4問空間図形[23点]
東京都:
第1問小問集合(主に計算。作図あり)[46点]
第2問図形や場合の数など[12点]
第3問一次関数、二次関数[15点]
第4問平面図形(証明あり)[17点]
第5問空間図形[10点]
難易度
大阪府C問題:小問集合はまぁとれるが、第3問の空間図形はなかなか骨が折れる問題。問題数が少ないけれど、時間が多いことからも難易度がうかがいしれる。捨てるという選択も有効なときもあるだろう。
東京都:共通問題は、第1問の小問集合が基礎問題しか出ないのに46点ということで点を取りやすい。さらに、第3問関数,第4問図形など(1)~(3)まであったりするが、途中までなら点数を稼ぎやすくなっている。第5問の空間図形は少し難易度が高いが10点なので捨てても大丈夫。それ以外のところをとればよい。