定期テストの英語って意味あるの?
松谷です。
昨日、東京で動画講義撮影の後、元同僚とその後輩の人と軽く一杯やりました。
そこで、定期テストの英語ってなんだろうね。みたいな話になりました。
その後輩くんが京大出身で素晴らしく優秀な子なんですが、公立高校時代同じ学校の同級生が東大理3に現役合格したみたいなのですが(公立高校ではかなり珍しい)、そいつには模試とかではまったく歯が立たなくて、そいつが断トツ校内1位でしたねと言ってました。そんな話のなかで、じゃあ定期テストとかでも圧倒的にそいつは一位だった?みたいなことを聞いてみました。
そうすると、一位ではなかったといっていました。定期テストとかだといろんな要素がからんできますから3位から5位くらいとかでしたかね。と。
まぁ、確かに、社会なんてテスト前にただいったん短期記憶に放り込むかだけの話ですし、国語は授業中何度も読んだ文章に対しての出題な時点で模試や入試とはだいぶ違います。さらに、出題者である先生の思考をトレースすることが求められますが、確固とした出題技術と採点技術がないと、ただの、 先生の独りよがり問題と独りよがり採点に陥る可能性がありますからね。
まぁ、そのあたりまでは、当たり前の話だったんですが、そいつは英語も定期テストではそんなによくなかったと言ってました。
英語も学校で既に読んだ文章に対しての理解が問われる時点で、模試や入試とだいぶ違います。そして、生徒が既に一度二度読んでいるせいで、先生側もその文章に出ている表現が当たり前になっている気がして、ちょっと捻ってやろうとして、文章のマイナーな熟語とかを空欄にしたり、本当はテスト用に抜粋した部分だけでは、判断しきれないような解釈とかを出題してきます。
個別指導塾勤務時代にも、僕から見ても、この空欄にinなのかonなのかってかなり際どいぞっていうような問題を平気で出す定期テストをよく見ました。こんなのは意味ないやろうと思いながら、目先の内申点をあげたい子には、それにも対応できるように指導せざるを得ないという状況でした。
そして、その理3生もまったく同じことを、感じて、これは意味ないなぁと思ってほどほどで定期テスト英語の勉強は切り上げていたようです。そうすると英語の校内順位が10番くらいになってしまっていたようです。
ちなみに、僕自身は、あまり勉強するのも意味ないと感じつつ、悪い点をとるのもしゃくだなぁと思い、前日に30分くらいかけて、範囲の英文を通しで読むみたいな感じの勉強をしていました。このやり方により、短期記憶が必要な部分を補いつつ、当日文章を飛ばし読みしても解けるような状態にしておくことで、定期テストと折り合いをつけて、それなりの点数をとっていました。
まぁ、昔ながらの英語の定期テストのスタイルのまま行っている場合は、こんな感じだなと思います。
すなわち、ある程度以上とれるなら、そんなにがりがり勉強して点をとっても、実力とは何も関係ないということです。
もちろん、過去完了や分詞構文という文法事項を学んだときに、それを使って簡単な文章を書けないとか、正しく動詞の形を変えて空欄を埋められないとかだと問題ですが。
ただ、昨今の四技能化への流れを受けて、いま現在の英語のテストは変わっているのかもしれません。また、学校によっては、最初からかなり有用なテストを実施しているかもしれません。
それは、僕にはわかりませんので、各自、自分の現状を鑑みて、必要な勉強をしていけばよいのだと思います。
英語の実力アップにおいて、意味あるかないかはおいておいて、推薦を狙う人だったら、定期テストの勉強はせざるを得ないですしね。公立高校受験も内申が絶対?必要ですしね。