受験生が夏にすべきこと

昨年開拓した新しい演習方法により、演習クラスがますます充実するようになりました。

正直言って、どんなやり方をしていても伸びる子は伸びるのですが、その次のグループにとってはやり方が重要です。

それで、この新しいアプローチにより、伸ばせる範囲が広がったと感じています。

それに演習クラスの授業が刺激的になったことが嬉しく、私自身も楽しめています。

 

ところが、

 

やっぱり伸びない子がいるのです。驚くほど伸びないです。

この前やったじゃないか、という問題までできないです。

それが能力だと言ってしまえば、それまでですが、そういう子に共通する事実は「やりっ放し」です。

解答を見て、そうか、と思えば分かったつもりになっているのです。

それは単に入り口であって、それだけでできるようにはなりません。

解答を見て、そうか、と思った後に、必ず解答を閉じて、それを自分で再現してみないといけません。

そうすると、途中で、どうだったっけ、と詰まったり、詰まらなくても、何でこうするんだろう、といった疑問がわいてきます。

それらを解決して初めて、次に似たような問題が出て来た時に自力で解けるようになるのです。

 

さらに、

 

そういう問題には印を付けておいて、しばらくしてからもう一度解いてみることがお勧めです。

夏休みなんかはその絶好の機会で、春から積み上げて来た演習を見直してみると、すごく得るところが大きいです。

私の経験では、一度納得し、その解答を再現してみるという作業をした問題でさえ、2、3か月してからもう一度やってみると、半分も解けませんでした。

そういうものです。

そう簡単に新しい技術は身に付かないのです。

強者はみんなそういう地道な努力をしているのです。

 

努力していないのは論外ですが、もし努力しているのに効果が薄いと感じているのなら、そのやり方に問題があるかも知れません。

一度取り組み方を見直してみましょう。