高いエネルギーをもって授業を行い、それを伝えるべし!
「3つの円の交わりに集中すべし」だとか、ビジョナリーカンパニー2(飛躍の法則)からの引用をたくさんして来ましたが、この本の原題(英語での題名)は「Good to Great」です。
この本では「いい」ということは「偉大」であることの敵だと述べています。
要するに、「いい」で満足するなと主張しているわけです。
う~む、
ただし、分野を選ぶべきです。
たとえば私がテニスをするとして、あまりに高いレベルを目指し過ぎると、できない自分にフラストレーションを感じ、モチベーションが失われてしまうでしょう。
「ちょっと上」を目指すべきです。
そして一段階ずつ上がって行けば、それは楽しいですし、長続きします。
しかし、本当に勝負すべき分野を選んだら、その分野では「偉大」であるべきです。
決して「そこそこいい」などというレベルで満足してはいけません。
今日の松谷君のブログを読んでいたら、何か、私が次のように彼にアドバイスしたと書いてありました。
高いエネルギーをもって授業を行い、それを伝えるべし!
ん?
そんなこと言ったっけ?
そういう記憶はありませんが、まあ彼がそのように受け止めたというのであれば、いいんじゃないでしょうか …。
稲荷塾において、授業は極めて大切な要素だからです。
稲荷塾では「勉強」という分野で、最高レベルを目指し、楽しく、効率よく取り組む道を模索して来ました。
- 小学生のうちに中学数学をやってしまうという「稲荷塾方式」のカリキュラムを開発したこと。
- 「稲荷の独習数学」を用いた反転授業で、数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲのそれぞれを半年で学べるようにしたこと。
- 一般に、基礎ができた段階から実際に東大・京大の問題が解けるようになるには膨大な演習を積まなければならないことになっているが、問題の分析の仕方を知り、一定の思考法を身に付ければ、驚くほどの短期間でこれができるようになる。この演習方法を開拓したこと。
現時点での稲荷塾の実績はこの辺りです。
このうちの3つ目は一般には公開していません。いずれ本にしたいとは考えていますが、まだもう少し時間がかかりそうです。
中学数学から高校数学への流れをスムーズにするために「独習中学数学」を書くことは直近の課題です。
それからA会話を通して、新しい英語の学び方を探すことも現在進行形の重要な課題です。
こういう流れの中で
高いエネルギーをもって授業を行い、それを伝えるべし!
は、稲荷塾としての基本的姿勢です。
松谷君がいいことを書いていたので、思わず補足することにしました。
でも、「稲荷先生の世代も思ったより若いのではないか」はちょっとだけ気に入りません。
「思ったより若い」ではなく、「実際に若い」と言ってほしいです。