記述式?大学入学希望者学力評価テスト

松谷です。

2020年から実施される新センター試験は、

大学入学希望者学力評価テスト

といいます。まだ、仮称ではありますが。

(細かくはもうひとつ、大学とはあまり関係なく皆が受ける基礎的なテストがあります。)

 

この試験には、いろいろな目玉があります。

 

年複数回実施、融合科目、記述式、思考力判断力を問う内容、英語四技能などです。

 

このうち、年複数回実施が、実施時期などの関係で、一旦保留になりました。融合教科などについては、今年の前半にも、一応、仮問題案みたいなのが、大学入試センターから発表されますので、詳しくはそれを見たいところです。英語の四技能は、外部検定試験の導入も含め検討されてるので、各業者がしのぎを、削っています。

 

さて、今日は、

新しい試験に、記述式問題があるということに注目してみたいと思います。

 

従来のセンター試験はマーク式です。50万人をも超える人数のテスト採点を1週間やそこらの短期間でしようと思ったときには、マーク式にして自動採点にする以外選択肢が考えられなかったんだと思います。

 

もちろん、マーク式にしたことで、弊害もありました。

 

ひとつはマークミスです。温情採点もなく、一回こっきりのチャンスなので、仮に1列全部ずれてしまったとしたら、生徒が人生を棒に振ってしまったと考えてもおかしくないです。

 

もうひとつは、記述式ではないので、小手先の技術や、一部の当てカンで、すぐ点数が上がったりする場合もあるということです。特に、すごく実力があってもセンター対策をあまり組み込まなかった人が低得点にとどまり、出願の機会を逃したり、逆に、大した実力もないのに、9割を突破したがために、勘違いして、志望校を上げて残念な結果になる人も多くいました。やはり記述型の二次の実力は、同様の問題でないとはかれないわけです。

 

そんな弊害があるマーク式のセンター試験ですが、日本の教育の方向性が、より主体的で対話的な学び、思考力や判断力の養成という方向にいっているなかで、そこで身についた力を、正解がひとつに規程されるマークの選択という解答形式ではかることができるでしょうか?いやできるわけがない!ということで、記述式の提案となったわけです。

 

これ自体の流れはいい流れだと思います。

 

ということで、数学においてのよい記述、悪い記述、記述の向上のさせ方などについて次回述べてみたいの思います。

 

ちょうど、ここ二、三日で、中学数学のクラス、数学1Aのクラス、数学2Bのクラスを対象にしたテストを大量に採点するなかで、塾生の記述にいろいろと思うところがありましたので。