できない生徒を叱る

演習1は高3生のクラスと高2以下のクラスに分かれており、私は高2以下のクラスを担当しています。

このクラスは、すごくできる生徒(阪大ぐらいの問題ならすらすら解けるレベル)が何人もいるので、何となく、できて当たり前のような雰囲気になっています。

ところが一方、すごくまずい状況にある生徒を発見しました。

単にできないだけであれば問題はありません。

次にはできるようになればいいだけです。

問題なのは、進歩しないことです。

昨日は「図形と方程式」の2回目で、1回目はポイント講義だったので、そこで説明した内容を確認するような問題を多く解きました。その場合、正解にたどり着けるかどうかは別として、まず動けないとダメです。

たとえば、パラメーターtを含む曲線の通過領域であれば、その曲線の方程式をx, yの方程式と見るのではなく、t の方程式と見て、(x, y)に対して曲線がその点を通ることになるようなtが存在する条件を考えます。要するに決まったやり方です。

そういうするべきことが決まった問題を前にして、ちんたらちんたらと図を描いたりして、10分程度もかけて解法を探している生徒を見るとイライラします。

お前には学習効果というものがないのか!

その生徒は、そのほかにも「反射の問題」と言われるお決まりの問題でも動けませんでした。それらはその前回の授業のポイント講義の中で確認した基本技術です。もっと言えば、数ⅡBを学ぶ中で必ず一度はやったことがある内容です。

一体、どんな意識で勉強しているのでしょうか?!

学んだことがすぐにゼロになって消えていくのでしょうか?

それとも、そもそも頭の中に入っていなかったのでしょうか?

いずれにしても、そんなやり方を続けていてはダメです。

ちゃんと一つ一つ積み上げて行けば、3カ月もすれば入試問題が解けるようになり始めます。

なぜそれをしないのか?!

 

思いっきり怒っておきました。