ミスをなくすにはどうすべきか
数Ⅲの積分の計算は面倒なことが多いですが、ちょっと面倒になると必ずミスをする生徒がいます。
積分計算の問題では部分点がもらえないことが多いです。要するに計算力を問うているので、正しい結果を出すことが重要なのです。
とすると、ミスが出るというのは致命的です。
それで、どうしてそんなにミスをするのか、じっくりと観察してみました。
- 全体を見ないで一部の計算をすぐに始めてしまう。
- 元の式を書かないで、いきなり計算結果から記述を始める。
- その結果、解答欄はあたかも計算欄のようになる。
こういうことを指摘すると、本人も「焦り過ぎでしょうかねぇ …」などと言っていました。
それからもう一人、あらゆる場面でミスが出る子も演習にやって来ました。
その子がなぜそんなにミスをするのか、私には理解不能です。
1つ言えるのは鉛筆を動かすのが速すぎます。中学入試であれば速く解くということが重要なのかも知れません。しかし、京大入試において、150分で6問を解くことを考えると、そういうスピードは必要ではありません。
焦っているという以上に溺れているように見えます。
本番になるともっと緊張するし、頭も熱くなるかも知れません。そういう状況を想定し、絶対にミスできないと思って演習しているのかどうかが問われます。
受験生はそれぞれに自分の課題と必死で向き合っています。
劇的な成長を遂げてほしいです。