心の奥底で願うこと
テニスの友人が腎臓癌になり、テニスはおろか仕事も続けられなくなりました。
すごく身につまされます。
私たちはいろんな願いを持って生きています。テニスで勝ちたいとか、ピアノが上手くなりたいというようなものもあるでしょう。ビジネスで成功したいとも強く願っています。
しかし、それがなくても生きていけるような願いを消去していったとき、最後に残る願いは何でしょうか?
私自身は22才のときに母を癌で亡くしました。47才だったと思います。
母は日記をつけていましたが、死が近付くにつれ、もろもろの情念がそぎ落とされ、最後に願ったのは何だったのか?
それは、私に幸せな結婚をしてほしいということでした。
その日記は涙なくして読むことができません。
ですが、私も今、この年令になって、母の気持ちがよく分かります。
テニスの友人はまだ若く、下の子はまだ大学生です。
想像するに、処理しきれないほどの思いが心の中を駆け巡っていることと思います。
もちろん、人は必ず死ぬわけで、それが早いか遅いかの違いがあるだけです。
自分が本当に願うのは何か、心の奥底の願いからぶれないように生きていきたいです。