ヘトリスヘイジ発電所
旅行記の続きです。
今回の旅は基本的に学びが目的です。
それで、地熱発電所を見学に行きました。
これが玄関です。
モダンでしょ。
こんな感じで、地熱で温められてできた水蒸気でタービンを回して発電するのです。
アイスランドには豊富な地熱量があり、電気が余るぐらいになっており、電気代はEU平均の4分の1です。
ですから、電力多消費産業、たとえばアルミニウム工場とか鉄鋼関連の工場が集まります。これらは、年間か何かでまとめて契約するので、電気代はさらに安くなり、20分の1ぐらいだそうです。
ところで、これらの技術を支えているのはどこでしょうか。
それが日本なのです。東芝と三菱重工が技術を提供しているそうです。
さらに言えば、日本は地熱量が世界で3位です。
つまり、日本で地熱発電をすれば、多くの問題を解決できるということです。
しかし、いろんな規制と地熱発電に反対する人たちがいて、実現できていません。
例を挙げれば、温泉が枯渇すると主張する人たちがいます。結論を言えば、枯渇しない方法があるので大丈夫です。
火山の多くは国立公園内にあり、景観を損なうのでダメだという規制もあります。しかし、これもナンセンスです。タービンなどは建物の中にあり、外からは見えません。建物は見れば分かりますが、景観の一部として立派に成り立っています。
これが上手く行っているということで、毎日世界中から5000人の見学者が訪れており、一つの観光地になっているのです。ということで、建物の中にはいろんな学びの場があり、ある程度の人数を集めては、さまざまな説明も行っています。
ちなみに入場料は約2000円なので、毎日1000万円が落ちることになります。
建物にはお土産屋さんもあります。
この手袋を買おうかと思って値段を見ると9900クローネ、つまり大体1万円です。その辺で拾って来たような溶岩も3000円ぐらいで売っていたりして、結構儲けています。
おまけにバーまであります。
まあ、私は政治家でもないし、何かの運動をしているわけでもないので、どのようにすればよいのか見当もつきませんが、力ある人や知恵ある人は何とかしてほしいです。