合格体験記

愛媛大学 医学部医学科 山田華蓮 堀川高校
稲荷塾に入塾したのは受験生になってからだったので一通り学校で習った後でしたが、何となくの理解で飛ばしていたところや、教科書には載っているけれど学校ではあまり触れられなかったところがたくさんあることに気づかされ、稲荷塾で触れる問題はどれも痛いところを突かれているような感覚でした。正直すべてを吸収できたわけではありませんが、理解が深まった部分は多かったと思います。

数学はもちろんですが、理科に関しても夏休み明けから一人模試に取り組むようにと指導いただき、秋から受験に向けて理科の勉強として何をすればいいかわからないという状況になることなく進められました。ただ問題を解くだけでなく、実際の入試のように時間を測り、過去問を解くということに秋から取り組んでいてよかったと思います。

この一人模試は、夏休みが明けてからは毎週末に必ずしました。総合大の医学部を受けたいと思っていたので、時間や問題数の似ている大学をいくつか見つけてきて取り組みました。過去問は重要問題集を解くのと違って制限時間がある上に、問題文が長い場合が多く時間内に解ききることがなかなかできませんでした。化学は特に、暗記を後回しにしていたことも相まって思うような点数は取れませんでした。共通テスト対策を本格的に始めてから、ますます後回しにしていた暗記分野に苦しめられる日々が始まりました。ですが、ここで暗記分野と向き合い制限時間内に解ききる訓練も否応なしにできたことは共通テスト後の受験校過去問演習が本格的に始まってからも生きたと思います。私の受験校の問題は、熟考するというよりテンポよく解くことを求められる問題だったので、まずは時間内にすべての問題に手を付けることを目標に数をこなしてなれることにこだわりました。解いてからの復習はまずは教科書に戻って確認する作業を大切にしました。

 

正直言って、山田さんの数学は弱かったです。

合格したという報告を受けたときも、一瞬、本当かと疑うぐらいでした。

しかし、体験記を読んで、彼女が勝てた理由が分かったような気がします。

それは理科です。

理系学部の受験において、合否を決める最も大きな要因は理科の出来です。

たとえば京大工学部に現役で合格する生徒の多くの理科の得点は5割台ですが浪人して受験する生徒は間違いなく7割以上の得点をします。理科は適切な時間をかけて学べばそれに比例して得点を伸ばすことができるのです。

ですから、理科に適切な時間をかけることができるような状況をいかに作れるかということが重要な課題になります。

稲荷塾では理科の勉強に関して確立された方法論があり、これを実行するようにと強く勧めており、山田さんの場合、それを実行することができたようです。

おめでとうございます。