入試直前期の心の持ち方

入試まであと3週間を切りました。

こうなってくると心の持ち方が重要になります。

不利な状況だとしても、できることをやり続けることが大事です。一発逆転を狙うような戦い方は大概、自滅を招きます。それに、突然天から幸運が舞い降りて来るなんてなことを期待するメンタリティーもあまりいいとは言えません。

逆に有利な立場にいても、安心してはいけません。有利と勝ちは全然違うのです。

それから、試験会場に入ると、まるで想定外の出来事が起こるかも知れません。

私がセンター試験を受けたときも、近くの座席に座っていた子が鼻水の音をじゅるじゅると鳴らせ続け、すごく気になりました。二次試験では、監督の京大の先生と思われる人が私の座席の横の壁に貼ってあった掲示物を私から 30cm ぐらいのところに立って読み続けるということがありました。私にお尻を向けて。

別に臭くはなかったですが、微妙に尻を動かすしぐさが目につき、もう一歩のところでその尻を鉛筆の先で刺してしまうところでした。

さらに、緊張感に押しつぶされそうになることもあります。肩には力が入り、目を閉じると瞼に流れる血液の流れが見えるぐらいになります。

しかし、緊張しているのは自分だけではないことを知りましょう。いつも通りなどということはありえないのです。

深呼吸をし、一度、周りを観察してみることを勧めます。周りのみんなも緊張していることが分かれば、少し落ち着きます。

数学の問題では、1問目がスムーズに解けないとかなり焦ります。

ですから、1問15分で6問全部を見ることをお勧めします。すると90分を使ったことになり、残り60分で完答できそうな問題に全力を注ぎます。

私の場合は1番の計算の処理に手こずり、1時間いじくりまわした挙句解けず、頭が沸騰しそうになりました。その後2番、3番、… と見て行ったのですが、完全に焦っている状態では解ける問題まで解けなくなってしまうのです。結局、6番まで見たけれども、どれも解けず、不合格を覚悟しました。その時点で75分、持ち時間の半分を使って1問も解けていなかったのです。楽勝だと伝えていた友人にどのように言い訳をするべきか、などと考えていました。そのとき、突然2番の整数問題の本質が見えました。「いや~ぁ、これは難しい問題だなぁ … 多分、大半の受験生には無理だなぁ …」などと思っているうちに頭が冴えて来ました。その後は怒涛の勢いで2番から6番を完答し、1番に戻ってみると、あれだけ苦戦した計算が一瞬で解決しました。結果的には数学で満点。これで合格を決めましたが、0点で不合格だった可能性も十分にありました。

こういう事態を避けるための方法が上に書いた1問を15分ずつで見て行くやり方です。

培ってきた力を十分に発揮してほしいです!