藤井君8冠王
昨日のブログで王座戦は最終局にもつれ込むであろうと予想していましたが、藤井君が逆転勝ちして8冠王になりました。
7時からの授業前に覗いた局面では、しのぎようがないほどに劣勢で、しかも反撃の手がかりもなく、もう長くはもたないだろうと思いました。
後ほど棋譜を見てみると、そこから、ただ決め手を与えないだけのような我慢の手を指して粘り続けたようです。
実際、8時半に授業が終わった後、結果を確認しようと思って実況中継を開けてみたら、まだ終局していなかったので、ちょっと驚きました。
ただ、そのときも絶望的な敗勢で、形勢がひっくり返る要素はないように見えました。
しかし、最後の最後で永瀬さんが間違えたのです。素人目で見ても、全然ダメな手を指してしまったというか、秒読みに追われたのでしょうかねぇ …
かくして藤井君の8冠制覇!
いや~ぁ、将棋界も盛り上がっていて、いいんじゃないでしょうか。
私も気分がいいです。こんなにすごい子が出て来るとは思ってもいませんでした。
正直言って、羽生が勝ちまくっていたころ、それ以上の棋士が現れるなどとは到底想像できなかったのです。
まあ、羽生こそが100年に1人の天才だと思ったわけです。
その羽生も53才。レーティングではいまだに4位に位置しており、それは驚異ですが、さすがに一頃の勢いはありません。
将棋もスポーツと似ているところがあって、40ぐらいになると若い子の集中力についていけなくなるのです。
そして一旦勝てなくなると、さらなる探求をしようという気持ちが衰えます。それに、40ぐらいになると、子どものことを心配しないといけなかったり、将棋のみに打ち込むということが難しくなるのです。
それは自然なことで、必ずしもプレーヤーとしてトップであり続ける必要はありません。
そうなれば、羽生が将棋連盟の会長をしているように活躍の場面を移せばよいのです。
ということで、藤井君の天下はあと20年ぐらいは続くと思われます。
すごく楽しみです。