夏休みの過ごし方
予備校の夏期講習の受付が始まっているようですが、受験生はできるだけ自分で勉強するようにしてほしいです。
というのは、学校がなく、1日を自由に使うことのできる夏休みの期間がすごく貴重だからです。
まず、何をどのようにしなければならないのか、を明確にしてみましょう。
とても夏期講習に出かけている暇はないはずです。
では、夏休みには1日どれぐらい勉強すべきでしょうか?
それは、13時間です。
これは私の経験則で、集中して頑張れるのがそのぐらいだということです。
ただ、ぶっ続けで13時間というわけではなく、50分やって10分休むのを1時間と考えて、それを13ラウンドということです。
これが最も集中できます。
夏休みの計画と共に、1日の計画を立てます。この1時間にはこの問題を解く、といった具合に具体的な計画を立てます。そして、1時間ごとに目標を達成したのかどうかを評価します。そうすると、「勝った!」「負けた ~」などと、不思議な興奮と共に集中が続きます。
昔、原田君というチューターがいました。彼は府立医大在学中に軟式テニスを頑張り過ぎて1年留年したので、結局7年間チューターをしてくれました。
まあ、教えるのが上手いだけではなく、笑顔が魅力的で、自然とリーダーシップがとれるタイプだったので、特に女子から絶大の人気を得ていました。
その原田君が高3の夏休みを前にして、上記の私の話に対して「13時間なんて無理ですよ!」というものですから、「じゃあ、やるべきことをリストアップして計画を立ててみ」と言って帰しました。次の週に彼が言うには、「13時間じゃ足りないですねぇ …」ですって!
それで、彼は夏休みを通して1日13時間以上の勉強計画を実行しました。
成績は京大の医学部で五分五分ぐらいだったので、府立医大には余裕で合格しました。
そうそう、原田君は「中2から高校数学」を試し始めた最初の生徒です。