京大入試の成績開示

京大の入試成績の開示がありました。

例年はゴールデンウィーク中ぐらいにあるのですが、今年はちょっと早めです。

これを見ながら、塾の方針が大体正しいことを確認する一方、工学部情報学科についてはより高い目標設定が必要であることを確認しました。

一言で合格最低点と言っても、その年の問題の難易度、特に数学のそれによって大きく変動します。

昨年や今年のように数学が易しければ合格最低点は跳ね上がります。

工学部全体で見れば最低点は1000点中500点台を推移していますが、2009年、2012年は400点台に下がっており、2018年と今年2023年は600点台に突入しています。

そもそも、最低点を見ながら目標設定するのは危険で、合格者平均ぐらい、すなわち650点以上は取るつもりで準備する必要があると考えていました。

これは概ね正しいのですが、今年の情報の最低点は多分697点です。つまり650点では足りないのです。

ということは、情報を志望する生徒は700点を越える目標設定が必要だということになりますが、どうしたら700点なんて取れるでしょうか?

2つのタイプがあり得ると思います。

1つは共通テストや二次での英語と国語に穴がなく、数学と理科も安定しているというタイプです。要するに共通テスト8割で160点、二次の英語と国語が5割で150点だったら数学と理科が7割で350点を取っても、合計660点にしかならず、ダメだということです。あと40点プラスしようと思えば共通テストが9割で180点、二次での英語が6割で120点とかにならないといけません。つまり共通テストや英語とかに穴があってはいけないということです。

もう1つは理学部や工学部の腕力自慢にありがちなタイプで、二次の数学と理科で8割以上取ってしまうというやり方です。

いずれにしても簡単ではありません。

この際ですから、他の学科志望の生徒にも700点を取るつもりで頑張ってもらおうかと考えています。