独習数学の改訂のための校正、ほぼ終了

「稲荷の独習数学」の改訂のための校正が暫定的に終わりました。もう一度統計的な推測のところを見直すことと、思歩が最後の3章をチェックして完成の予定です。

もともと572ページあったのですが、データの分析と統計的な推測という2つの分野が加わったので、663ページ程度になる見込みです。

これが大きな変更点の1つで、もう1つ、微分積分を数Ⅱ部分と数Ⅲ部分に分けたのが大きな変更点です。

どうしてこの部分を1つの章として書いたのか。一般的には非常に不思議なくくり方に見えるはずです。

実は当初、この本を授業で使うという意図はまるでありませんでした。

「小さな数学塾のヒミツ」と「頭のいい子には中学受験をさせるな」を書いた後、「中学数学までは独習するとして、どのように高校数学を学べばよいのか?」という問い合わせを全国からいただいて、高校数学を独習するための参考書はないものだろうかと探したことがありました。しかし、数学の参考書は学校で習っているということを前提にして、それを補佐する、あるいはその発展的内容を示すという作りになっているのが一般的で、その本で独習するという形にはなっていないのです。

結局、独習するという目的に適する参考書はないと判断し、自分で書くことに決めたのです。

すると、稲荷塾のテキストを土台に、授業で私が板書していること、話していることを整理しまとめるのがいいだろうということになり、どんどんと作業は進みましたが、それを見ると、数ⅠAから数Ⅲまでが1冊でまとまりそうです。上中下か、せめて上下に分けないといけないだろうと思って始めた作業でしたが、1冊でまとまるならその方がいいに決まっています。

そこで、少しでもページ数をカットする方法はないかと探す中、微分積分を1つの章としてまとめることになったのです。数Ⅱの微分積分と数Ⅲの微分積分の説明で重複するところがあり、それを1本化すれば、重複が避けられるというわけです。

同じ手法は三角比と三角関数でも用いました。

「高校数学を独習する」という目標でこの本を書いたのは、今、反転授業でこの本を使うとき、ぴったりの選択でした。

ですが、微分積分を1つの章にまとめたのは今一でした。分からないことを調べるときに、少し探すという作業を必要とすることと、文系の諸君は数Ⅲを必要としないのに、数ⅡBの微分積分の説明のつもりで読んでいると、数Ⅲの話がどんどんと入り込んで来るからです。

それで、今回の改訂を機に微分積分を数Ⅱ部分と数Ⅲ部分に分けることにしたのです。

三角比と三角関数の分離も同時に行いましたが、こちらは容易な作業でした。

しかし、微分積分を分けるのには手間取りました。この部分は入念にチェックしないといけないので、当然校正にも時間がかかりました。

約1カ月、この作業に取り組んできて、ようやくその終わりが見えたということで、今日の報告になりました。