理科の勉強について

京大に受かるかどうかを占う上で重要な模試がいくつかあり、その第一弾が駿台全国模試で、先週、その結果が返って来ました。

もちろん個々で事情が異なるのですが、全体として公立高校と私立中高一貫校で得点の傾向が異なることを再確認しました。

稲荷塾の今年の高3生は公立高校の生徒と私立中高一貫校の生徒がほぼ半々です。これまではずっと私立の生徒の方が多かったのですが、ここ数年、公立の生徒の割合が増え始め、今年は若干ですが公立の生徒の方が多いです。

公立の生徒は1年遅れて高校数学を学び始めるので、それを挽回するために多くの時間を使うことになり、どうしても理科への対策が遅れがちになります。

これは初めから分かっていることなので、塾生たちには学校のペースに合わせて勉強するのではなく、高3の夏休みが終わるまでに理科2科目ともに重要問題集が2巡するように自分で計画して取り組むようにと伝えています。

しかしやっぱり、駿台全国の成績を見ると、公立の生徒の出遅れが目立ちました。

どう見ても、彼らの夏休みは命懸けの闘いになるだろうと思います。

理科は時間をかければかけるほど伸びる科目なので、学校がなく、1日を自由に使うことができる夏休みは大きなチャンスです。ここで理科に思いっ切り時間を投入して遅れを取り戻すべきです。

当ブログでは何度も書いてきたことですが、京大理系受験では理科が最重要科目になります。

少し整理すると、京大工学部だと数学250点、理科250点、英語200点、国語100点の配点で、合格最低ラインは5割ちょっとです。もちろん難易度は毎年変化し、それに伴い最低ラインも上下しますので、これは平均的な話だと思ってください。

それで、現役生の場合、理科もやはり5割ちょっとの得点で合格する生徒が多いのです。しかし、浪人生は基本的に理科で7割以上の得点をします。他の科目では現役生と浪人生でそんなに大きな得点差は生まれません。

ということで、どうしたら浪人生のように理科に時間をかけることができるかということが重要な課題になるのです。

それと、効率的な学び方も考える必要があります。

実はすごく効率の良い方法があるのです。

これを使えば現役生でも理科で7割以上の得点が可能になります。

それを実行するための準備が「夏休みが終わるまでに重要問題集2巡」です。

これさえできていれば、9月から必殺の方法が使えるのです。

その方法についてはまた9月が近付いてきたら書こうと思います。