合格体験記1

これから合格体験記を少しずつ紹介します。

京大工学部物理工 西澤元貴 膳所

小学5年生のとき、友達が行っていたからという理由で塾に行きたいと言い出し、小学校の授業に対応した普通の塾に体験に行ったのですが、いまいちピンと来ませんでした。そこに父が稲荷塾を勧めてくれ入塾を決めました。当時はそろばんをしていたこともあり算数が好きで週1回塾に通うのがとにかく楽しみでした。

中学生になり中学数学のテキストをするようになると、とても難しく感じました。しかしそのころ、独習数学の本をもって高校数学の質問をしている人を見て、言葉だけ知っているサインやコサインが出てくる高校数学を早くやってみたいという気持ちになったのを覚えています。その後、中2から高校数学に入ると、とにかく新しいことを知るのが楽しく、定期テストの期間以外はほとんど稲荷塾の予習をしていたと思います。そして、ⅠA、ⅡB、Ⅲと半年ずつで進みました。このときに一番刺激的だったのはいろんな学年の生徒が同じクラスにいることで、驚くことに数Ⅲのクラスでは中3の自分以外は全員高2でした。テストで上の学年の生徒より良い点を取ると、うれしくモチベーションがさらに上がりました。市立の中学だったので 中3の後半は稲荷塾には通わず高校受験に専念しました。中学数学の知識があまかったため、たまに高校数学の知識が適切な解法へ向かうのに邪魔をすることもあったのですが、何かあるとゴリ押ししたりできるので高校数学を学んで良かったと思います。

高校生になると演習1に進みました。ここではそれまで曖昧でよく分かっていないままでいたことが少しずつ分かるようになり、基礎の理解が深まりました。2年目の演習1では、あーそういう事だったのか、ということが何度も起こり、さらにもう一段階理解が深まり、稲荷塾での常識がようやく身について来たような感じがしました。ところで、高校では習わない知識も稲荷先生から常識だと教えられてきました。たとえば、点と直線の距離の公式が垂線のベクトルの大きさであり、垂線のベクトルは正射影ベクトルを用いて導かれることなどは、自分の友達は誰一人も知りませんでした。知っていると圧倒的に有利な知識を当たり前にして使いこなせるように演習ができた気がします。

そして受験期には、塾のテキスト以外の数学はほとんどせず、他の教科、特に理科に専念して勉強することができ、無事第一志望に合格することができました。合格は本当に稲荷塾のおかげです。8年間ありがとうございました。