卒業生からの便り

昨日、メールがあり、卒業生の1人がアメリカで7年間の研究生活をした後、今年から東北大学で講師をしていることが分かりました。

こういう知らせは嬉しいです。

稲荷塾の卒業生には優秀な諸君が多いですが、その中でも傑出して「あいつはすごかったなぁ!」と思わされる生徒が10人ほどいます。

上に書いた卒業生はそのうちの1人です。

たとえば、部分積分の説明をして、x・sin x の積分とか、いくつか練習したら、もう log x の積分とかのやり方が見えてしまうのです。

そして、「同じですよね?」などと言いながらけろっとしているのです。

彼は洛南卒で、洛南は体育祭のときに異常に盛り上がります。それで塾を休んだときの補習をしているときに上記のようなことが起こりました。

正直言ってびっくりしますよね?

何で見えてしまうのでしょう?

まあ、大学の先生がみんなそんな能力を持っているとは思いませんが、そういう特殊な理解力を持っている方が多いのは事実でしょう。

さらに、研究者として生きて行こうと思えば、不屈の精神力というか、1つのことにどこまでも食い下がることができるメンタリティーが要求されます。

体が弱かったり、心に不安を抱えているようだと、そこまでの集中を維持することができません。

ということで、塾生にはバランスよく成長してほしいと願わざるを得ません。人と良好な関係を築いて行ける人になってほしいとも願います。大学に受かればよいというわけではないと思うのです。

そして何より、幸せになってほしいです。