二月の勝者という中学受験漫画のセリフ

2021.10.20 Category - 未分類 松谷 コメント(0)

松谷です。

二月の勝者という漫画があって、それがドラマ化されて少し話題になっているようです。そういえば、小学生部にいた生徒がそんな漫画読んでましたね。

さて、この漫画は中学受験塾を題材にしたお仕事＆受験＆学園もの？漫画です。

実在の塾であるSAPIXを意識していると思われるフェニックスという塾をやめて少し小さな桜花ゼミナールという塾に校舎長兼トップ講師として移籍してきた黒木がその塾の中で様々なえげつない手法や言葉を用いて、他の塾講師や保護者、生徒にものすごい影響を与えていく漫画です。足掛け３年くらいの塾への取材の後に漫画が描かれてということでその描写が極端でありながらもあまりにも真に迫っているというのも話題となって読者をひきつけているようです。

 

さて、その中で発される登場人物のセリフが面白いので、その言葉を一般的な感想と僕の感想をつけて紹介します。

 

『二月の勝者』の名言

・「君たちが合格できたのは父親の経済力、そして母親の狂気」

→（一般）第１完冒頭で黒木から語られる一番有名なセリフにして最大の名言とされる。

→（僕の感想）これが世の中をひきつけるということは中学受験される多くの方が、お金かかるよねと思っているのでしょう。そして、子どもの行動や成績に一喜一憂して親の方が気がおかしくなってくるわ！という親の気持ちを代弁してくれているから親御さんからもそうだそうだと共感を得られるのだと思います。実際以前の塾でも中学受験する人も一部通っていましたが保護者様の対応が一番多くなる＆大変だというのは確かでした。でも狂気まで行かれてしまうと対応が難しい。。ある意味、冷静に距離を離して見る面も持ちたいものですね。。そして算国理社の４科目受講なのでやはりお金がとてもかかるのも確かでしたね。でも、父親母親だけじゃなく、もちろん本人の資質や努力、発達段階もものすごく影響を与えると思いますけれどね。。特に早めに大人になれるかどうかって人によりますしね。女子は基本的に男子より大人ですし。あと、運。

 

・「凡人こそ中学受験をすべき」

→（一般）時代は今と違いますが自分の子ども時代は中学受験するのは特別な人だけという印象があったので驚きました。

→（僕の感想）ドラゴン桜と似てますね。あっちはバカとブスは東大に行けって言ってましたね。中学受験楽しめないと結構きつそうな子にとってはきつそうですけれどね。一時のきつさでも耐えとけってことですかね。ちなみに僕は中学受験中に１回も嫌だと思ったことはなかったです。その理由は塾の友達と先生の教え方の面白さでした。

・「受験塾は子どもの将来を売る場所です」

→（一般）すごいセリフに思わず言葉を失いますね。我が子のためにより良い環境をと考えて多額の金額をかけ塾に入れるのは確かに子どもの将来を考えてのことなので、間違いではないですが強烈なインパクトを与えられました。

→（僕の感想）う～ん。中学受験で将来が決まるわけでは全くないですけれどね。我々も大学受験を扱っている塾なわけですが、将来を売る場所と言われると、、、。東大京大医学部などに合格したいという子に、ぜひとも合格してもらいたいと思ってサポートしているわけで、で合格したら将来を売ったという感じですかね。。。う～ん。大学受験生を教えているときは僕は必死にサポートしているだけで、結局やりきるのは本人という面もありますから合格したとしても将来を売ったという感覚はないですけれどね。。すげーがんばったなあと思いますし、めちゃくちゃ嬉しいんですけどね。でも大学受験でも将来決まりませんけどね。。

・「塾講師は教育者ではない。サービス業です。」

（一般）学校教育では人格形成と学習指導の両輪が求められているが、塾は成績向上の１点だけが求められており性質が違う。むしろ人格形成指導はものすごくパワーが必要であるため邪魔なときさえある。

（僕の感想）う～む、確かに学校の先生の一番重要なことって人格形成指導なんだと思いますから、塾講師とはだいぶ違うかなとは思います。僕自身も小学校の先生になりたかったわけですが、良く考えたら教師になれるほどは自分は人格が優れていないなと。それに学習指導の方が面白いなと思いますし。ただし、僕が生徒と接しているときは学習指導をメインでしているわけですが、それでも何か人として良い影響を与えられたらと思いますし、勉強だけが出来る人になって欲しいわけではなく健やかに育って欲しいと願って彼らと接していますけれどね。

・「子どもに課金してクソ強いキャラに育てよーとして何が悪い。課金ゲー上等」

（一般）桜花ゼミナールRクラスの武田勇人の父親はスマホゲームに夢中で話も聞かず文句ばかり。ついに母親が切れたときに出たセリフですが、正直胸がスカッとしました！
素晴らしい名言だと思います。

（僕の感想）中学受験については父親と母親は温度差が結構あるときがあります。お父さんはただお金を出すスポンサーに徹するときもありますし、結構関与する場合もあると思います。ただ、ほとんど関与してないのに、文句だけ言うようスタンスで来られるとイライラするのはわかりますね。あと、重課金したから必ず成績がめちゃくちゃ上がるわけでもないですけれどね。。本人の頑張りが必要なので。。。塾のサービスである程度お金を頂いている我々がいうことではないかもしれませんが。。。

 

 

まあ、リアルな話だととらえるのがいいかどうかはわかりませんが、エンタメとしては面白いのではないでしょうかね。