来年度からの中学数学のクラスについて

稲荷塾の反転授業により授業効率は劇的によくなりました。

この方法を一部、中学数学を学ぶときにも使おうと考えています。

 

高校数学を学ぶときには

  1. 予習(家庭学習):「稲荷の独習数学」を読む、テキスト2ページ分の問題を解く。
  2. 授業:小テスト、演習A、演習B

としています。

基本的な考え方は「分かる」と「できる」は違うということで、両者を近付けることが目標になります。

ですから「稲荷の独習数学」を読んで分かったら、テキストの問題を解きます。そうすると、理解が不十分だったところがいっぱい出て来て、それを再び「稲荷の独習数学」に戻ってつぶしに行くのです。1回の授業のために必要な予習時間は平均的に3時間。

生徒は「大体分かった」「基本的な問題なら解ける」と思って授業にやって来ます。

授業で行う小テストの目標は、生徒が大体分かったと思っているそのレベルが甘いと彼らに認識してもらうことです。

そして小テストの直しをします。それが終わると演習問題に進み、重要問題を再確認し、テキストで扱わなかったタイプの問題も含め演習するのです。

 

この方法により、生徒の実力は驚くほどに伸びていきます。

しかし、「1回の授業のために約3時間の予習をしてくるのが当たり前だ」という雰囲気を作り上げるまでは紆余曲折があり、かなりの時間がかかりました。何年も。

ということで、この方法をそのまま中学数学のクラスで採用するのは難しいと感じています。基本的に中1生はまだ幼いですから。

 

今、計画しているのは、予習として「独習中学数学」を読んで来るところまでを課そうということです。そしてクラスに来てからテキストの問題を解きます。チューターがすぐ目の前に座っている状態でこれをして、詰まればすぐに助けてもらいます。その後、小テストを受けます。

高校数学における反転授業と比べると予習の重みが軽減されています。

それでも、これまでの中学数学のクラスより少し前進できるのではないかと期待しています。