灘に学ぶこと
演習問題を選ぶとき
- 問題文がシンプルで短い
- 計算が面倒ではない
- 答えがきれい
などを基準にすることが一般的です。
しかし、実際の入試がこの基準にしたがってくれるとは限りません。そして、この基準から外れた問題であればあるほど受験生を不安にさせます。
私のときも確率の計算がただただ面倒で、出てきた答えもきれいとは言えないような値でした。嫌でしたねぇ …
後で合っていることが分かったときはむちゃむちゃ嬉しかったです。
今でも思い出すぐらいですから、この問題には相当のプレッシャーを受けたということです。
ということで、この頃は意図的に上の基準から外れた問題を演習問題の中に入れるようにしています。それが生徒をタフにすると信じて。
そうそう、灘高校の入試問題を見たことがありますか?
とにかく汚いです。
長くて読みにくい問題や計算が面倒な問題ばかりが並んでいると言っても過言ではありません。
これを初めて見たときは、下手くそな問題を出題しているなぁ、などと思いました。
しかし、徐々にこれがいいんだと感じるようになりました。
それから灘の定期テストでは、2時間ぐらいかかるだろうと思われるような問題量を45分とかで解かせることがざらです。そうじゃないとテストにならないのかも知れませんが。
こういうのもいいことだと思います。
前々回の数ⅡBでは、これをやりすぎて誰も解けない問題を出してしまいました。
大概、こういう問題は私の力作で、個人的に思い入れがあるのですが、さすがに不適だと判断して、授業後に差し替えました。
残念。