企業努力
稲荷塾には土曜日の14時から21時に「演習」という時間があります。
これは多目的クラスです。
まず、ここで授業を休んだときの振り替えを行います。
次に、数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲのクラスでは予習をしないといけませんが、これはある程度の力量がないと苦行に変わることもあります。つまり、「稲荷の独習数学」の説明が分からない場合、分からないまま次に進んでも大丈夫なところと、分からないまま進むと混乱が拡大するところとがあります。後者の部分が増えると予習の意欲自体が下がります。ですから何らかの手段を用いてその分からない部分を解決して進まないといけないのですが、自力でこれを実行するために「ある程度の力量」が必要になるのです。
ということで、予習を助けてもらうために土曜日に来ている生徒もいます。目の前にチューターが座っていて、詰まるたびに質問できる環境で勉強するとストレスなく予習を進めることができるのです。
そうして徐々に「稲荷の独習数学」を読み解く力が付いてくるようになれば、自力で予習をこなすことができるようになります。
それから、特別クラスは土曜日に実施しています。個別対応なので14時から21時のどこに来てもいいことになっています。
諸事情により平日の通常授業に入ることができない生徒がつなぎとして土曜日を利用している場合もあります。
この土曜日の「演習」は稲荷塾にとって、なくてはならないものです。人気も高く、私が3階教室を担当し松谷君が2階教室を担当していた昨年まではいつも人数があふれてしまわないかとひやひやしながら運営していました。
ところが、今年度は松谷君が高3生を担当することになったことに伴い3階教室を私と松谷君の2人が担当し、2階教室はチューターが担当するようになると2階教室の利用者が減りました。
もちろんチューター達はよくやってくれていますが、何と言っても自分のことを知ってくれている担当者がいるのと、単に質問に対応してくれる人がいるのとでは大きく違います。
要するに関係性が重要だということです。
そこで、まずチューターが名札を付けることにしました。そこには大学での学部名や得意科目、さらには所属サークルや出身高校などが書いてあります。それだけでも随分違います。先輩だと分かれば思わず学校のあの先生がどうのこうのなどという雑談をすることもあります。クラブの話が出ることもあります。当然、質問もしやすくなります。
さらにチューターには生徒の名前を覚えてもらうことにしました。そのために土曜日に来た生徒は参加名簿に名前と学校名を書き込みます。これは前回21日から始めたばかりですが、断然いいです。
それからこれは軍の機密ですが、チューター日誌で生徒の情報を交換しています。「いつも元気な誰それ君がしょんぼりしてた」とか「
誰それは分かっていなさそうなのに質問しないから突っ込んでやった」とか …
まあ、いい塾を作りたいですね!